「なー、サッチ」



落ちてきた女…名前、だっけ。についての話が終わった後、食堂でサッチにおやつをもらう。



「アイツ、何か気になる」
「名前ちゃんか?可愛いよなァ、肌真っ白!瞳も綺麗!きっと笑ったらすげー可愛いぞ!」



ニヤニヤくねくねしながら言うサッチにキモいと思ったけど、間違いじゃないからスルー。



「…よし!話しに行こう!」
「あぁ?お前ぇはまた急だな…まぁいいけどよ」



だって思ったら行動しねーと始まんねえだろ!
おやつの肉を詰め込み、甲板に向かった。



「…居た」



ただボーっと海を見つめる名前。
近付いていくと気配を感じたのか振り返った。



「あ…えっと…」
「俺はポートガス・D・エースだ!以後よろしく!」



お辞儀すると名前も「あ、ご丁寧に…」とお辞儀してくれた。



「俺はサッチ。よろしくな名前ちゃん!」
「はい…」



死刑囚とか言ってたけど、やっぱりいい奴な気がすんなぁ。
とりあえず親父の強さとか海王類の話をする。



「…あの、」
「「ん?」」



一通り話すと、名前は言いにくそうに口を開いた。



「さっき、ごめんなさい。殺すくらい造作もないでしょとか…酷いこと言いました」
「あぁ!別に気にしてねぇよ!」
「まぁ戦闘になりゃ敵を殺すこともあるからなァ」



本当に気にしてなかったし、俺とサッチが気にすんな!と言ったけど
どうも気になるらしい。
ハの字に下がった眉が何か可愛いとか、場違いなことを思ってしまった。






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