「でも、やらなきゃやられる稼業でしょ?好き好んでじゃないだろうし…」
「……」
「髑髏のマークって信念の証って本で読んだことあるから…その信念の下にしてきたことを軽々と口にして…」



正直驚いた。
この大海賊時代っつったって、海賊は悪逆無道な奴らだと言われるのが普通。
まさか俺達にこんな言葉をくれるなんて…



「本当に、ごめんなさい」



うん、俺、こいつ気に入った!



「許す!元から気にしてねぇけど!」
「俺も。だから名前ちゃん、顔上げて?」



おずおずと顔を上げた名前に、笑って頭を撫でてやった。



「ありがとう、エースさん、サッチさん」



そう言った彼女の表情は柔らかく、笑ったように見えて。

きっと、笑顔いっぱいの名前は可愛いんだろうなと感じた。



(いつかコイツが)
(生きててよかった、と笑ってくれたら)


next..



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