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「サッチ…」
「あ?」
「…なんか最近、***変わったよい…」



***が出ていった扉を見つめ、マルコが呟く。



「そうだなァ、前にも増して可愛くなったよな!」
「鍛錬も仕事も頑張ってるし…なんか、よい…」



ふふふ、効果出てるみたいだぜ。

***がマルコを好いていることは相談されたから知っていた。
初めは無反応だったマルコも流石に気になっているらしく、最近では***のことをよく目で追っている。
(自覚はなさそうだけどな)

うん、ここは後一押し…ってとこだな。



「他のヤツらも***の変化に気付いてるからよ、」
「あぁ」
「…最近、アイツのこと好きだって輩が急増中らしいぜ?」
「よいっ?!」



よいっ?!ってなんだ、よいっ?!って。
どんな驚き方だよ。



「そのうち可愛い末っ子も誰かのものになっちまうのかな〜」
「……」



焦ってる焦ってる。
オッサンが変な汗出してやがる!



「…マルコ、気付いてんだろ?自分のキ・モ・チ!」
「…カマ掛けたのかよい」
「んー、***がモテてんのは事実だからなァ、忠告ってとこ?」
「忠告…」
「そ!グズグズしてっと盗られちまうぞ〜ってな」



バチーンとウインクしてやる。
眉間に皺を寄せていたヤツはしばらく考えた後、ニヤリと笑った。



「ふん、偶にはお前も役に立つんだねい」
「偶にはって!ひど!」



きっと、***の努力が報われる日が来るのは遠くない。

最高に可愛い妹が、最高に可愛い笑顔で報告に来る姿を想像して
俺は微笑った。



(***、)
(マルコ隊長っ!)
(次の島、一緒に降りねぇかい)
(え…?あ…え、ははははいっ!もちろん!)
(よかった…じゃあ、デート、楽しみにしてるよい)
(デート…!!!)




end.


Image:
A NEW DAY/ポルノグラフィティ



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