ぱちりと目を開く。
今日は目覚めがいいなぁと小さな幸せ。
ぬくぬくなシーツの中、この熱を共有するローの顔が見たくて視線を上げる。
「よォ」
交わる視線。
そこにはニヤリと笑うロー。
「起きてたの?」
「まぁな」
寝顔を見られてたなんて…恥ずかしいなぁ…
少し熱くなった顔を伏せようとすれば、彼の長い指に顎を掬われる。
「あ、ロー…」
「***の可愛い寝顔が堪能出来た」
柔らかい声音で囁かれた言葉と共に、降ってきた唇。
優しく触れ合ったそれに彼への愛しさが溢れ出す。
「ロー…大好き」
「随分素直だな」
くつくつと笑う彼に今度は私から口づけをおくり、私は幸せをかみしめた。
(一番の幸せは)
(彼の隣に居られること)
end.
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