「ベーポ!」
甲板でぼーっとしてたら、***に声を掛けられた。
「***、どうしたの?」
「おやつ一緒に食べようかなーって」
そう言う***の手にはトレー。
フルーツタルトと紅茶が2つずつ乗っている。
「美味しそうだね!」
「ねー!さ、食べよ!」
いつもみたいに***は笑ってるけど、でもほんの少しだけ元気ない。
原因はアイツだけど、何があったのかおれはよく分からない。
「ねぇ***、シャチとケンカしたの?」
***が元気ないのは嫌だから、聞いてみたら
急でびっくりしたのか、***は紅茶を噴き出した。
(ストレートすぎたかな)
「…ケンカはしてないよ」
タオルで口を拭きながら。
「でも最近あんまり話してないよね」
気になってた疑問を口にすると***の顔はどんどん赤くなっていく。
「…今から言うこと、誰にも言わないでね」
「?うん」
「私ね、シャチが好きなの」
耳をしっかり傾けないと聞こえないくらいの声。
「おれもシャチ好きだよ」
「えっ、うーん…ちょっと違うんだけど」
***はそわそわしながら続けた。
「ベポも船長もみんな好きなんだけど、シャチは特別というか好きの種類が違うくて…」
必死に話す***はなんだかキラキラしてて、かわいい。
おれのことも好きだって、うれしいなー!
「おれね、***も好きだよ!」
「え、あ、ありがとう」
「シャチも***が好きだよ、だからしゃべらないと寂しいと思うんだ」
「うん…」
2人とも仲良しだったから、きっとシャチも***が好きだと思うんだよな。
「好きだったら伝えなきゃ!それに2人が一緒だとおれもうれしい!」
おれが言うと困ったような顔してた***はやっと笑ってくれた。
「…そうだね!」
「そう!」
「ありがとベポ!元気出た!」
いつもみたく笑う***はやっぱりキラキラしててかわいかった。
(あ、ペンギン)
(ナイスアシスト、ベポ)
(?)
end?
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