「シャチ?」
「おれ、だって…」
「ん?」
「おれだって、***と風呂、入ってみてぇ…」



情けねぇことに、嫉妬だ。
キス以上のこともまだ出来てねぇのに風呂なんてハードル高いのは分かってる。

だからこそ、簡単に誘えるベポが羨ましくて仕方ねーんだ。

ちらりと***を見れば可哀想なくらい真っ赤な顔。



「…わり、ゆっくり入ってこい──」
「あぁあの、ね!」



腕を掴む小さな手に少し驚き彼女に向き直ると、必死に言葉を紡ごうとする姿。
何だろうかと待てばギリギリおれに聞こえるくらいの小さな声で***は言った。



「今度島に着いたらゆっくり…ね?」



言い逃げのように走り去る***を追いかける余裕なんてなくて



「あー…まじ、反則…」



真っ赤になる顔を隠すようにその場にしゃがみ込むのだった。




(あれ、***顔赤いよ!逆上せちゃった?!)
(うん…逆上せちゃった、かも…)

((シャチに…))


end.



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