崩れちゃえばいいのに



胡座をかいた彼の膝の上で、私は横抱きされる。

はだけた着物から覘く胸に唇を落とされ、掛かる息にお腹の下がキュンとなる。
するりと太腿に這わされた無骨な彼の手は徐々に上へと上がっていき、既に濡れきった秘裂を撫ぜた。



「あ、もんじろ…っ」



くちゅり、部屋に響くその音は羞恥を煽った。

乳首を吸い、文次郎の長い指が私の中を抉る。
何かに掴まらなければ意識が飛びそうで、私は必死に彼にしがみつく。

そんな私の様子を文次郎は上目に見て笑った。



「んな可愛いことするんじゃねぇよ」
「かわいく、なんて、ないもん…」



反論する私の口に彼は自身のそれを重ね、指の動きを速める。



「ひゃ、んやぁっ…もんじろ、もぉ、」
「あぁ…我慢すんな」
「あ、あぁーー…!」



くたりと文次郎の胸に凭れると、彼は指を抜き、愛液に濡れた手を舐めた。



「ちょ、何してんの?」
「ん…ごちそーさん」



二カッと笑った文次郎は私の着物を直し始める。

またか…

いつもそう。
文次郎は私をイかせることはするが、その先には進まない。



「今日もこれで終わり…?」
「そうだ」
「文次郎は?」



決して反応していない訳じゃない。
文次郎のそこはちゃんと硬くなってる。



「俺はいいんだよ」



いい訳ないじゃない…



「何でシないの?」



問えば彼は居心地悪そうに顔を背ける。



「ねぇ、何で?」
「あー…その、な…」



うん?と少し身体を乗り出してみる。
文次郎、耳まで真っ赤だ。



「卒業して、立派な忍者になったら…その時は、名前と繋がりたいと、思ってる…」



真面目な彼らしい。
私と恋仲になるまで三禁だと言っていたくらいだし、ね。



「そっか」



再び文次郎の胸に擦り寄って、早くその日が来ればいいのにと願った。



(早く文次郎が欲しいな…)
(なっ…!理性崩すようなこと言うなバカタレ!)
((崩れちゃえばいーのに))


END






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