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女の子大好き!なサッチ隊長にプレゼントなんて…
もはや思い浮かばない。
そもそも隊長様だからお金は私より持っている。
つまり欲しいものは自分で買えるという訳だ。
「…てな感じなんですけど、どうしたらいいでしょうか」
「本人に聞けよい」
バッサリ切ってくれたのは一番隊隊長様。
いつものように刻まれている眉間の皺を更に深くして答えられる。
「聞きましたけど…"***が考えてくれるなら何でも嬉しい"って」
「じゃあ適当にやったらいいじゃねぇかい」
いやもう、適当にやりたくないから相談してるのに…
「エロ本とか」
「女のする贈り物じゃねぇな」
「娼館でトップのオネーサンと素敵な一夜とか」
「それこそアウトだよい」
むむむ、と考え込むと頭に乗る大きな手。
「あんまり難しく考え過ぎんなよい。要は気持ちだろい」
柔らかく笑うマルコ隊長はやっぱりお兄ちゃんって感じで安心する。
ゆったりと撫でる手に目を細めた瞬間、バチンと音がし頭から重みが消えた。
「…サッチ隊長?」
顔を上げると、マルコ隊長の手を叩いたらしいサッチ隊長の姿。
マルコ隊長は一瞬目を丸くしたが、すぐにニヤリと笑う。
え、なに?
「…行くぞ***」
「え?サッチ隊長?あ、マルコ隊長すみません!」
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