我が白ひげ海賊団は大所帯だ。
故に船も大きく、それはもうありとあらゆる所が大規模。浴場も然り。
その広い広い浴場の一角で、まったくナニをやってるんだ…!
「あ、あ、…っマル、コ」
「、は…***…」
数十分前。私は使用中の札を掛けてゆっくりと湯船に浸かっていた。
と、不意に誰かが入ってきて。でも使用中の札を掛ける=女性が入ってます!というルールがあるのだからナースの誰かかと思っていたのに。
「湯加減はどうだよい」
こともあろうか、入ってきたのはマルコ隊長だった。
なんかもうびっくりし過ぎて「あ、調度いい湯加減ですよ」なんて普通に応えてしまった。
瞬時に我に返り、
「いぃいいや、マルコ隊長?!あの、札!」
「あぁ、***が入るの見えたからよい。一緒に入ろうと思ったんだよい」
満面の笑みで言われ、納得しかけたが
いやそんな!私の意思は!と思い留まる。
確かに私と彼はお付き合い、していて…身体を重ねたことだってあるけれど。
お風呂なんて明るい場所、恥ずかしくて仕方がない。
が、私の意志などお構いなしな彼。
「ほら、背中流してやるよい」
湯船から引き上げられ、背中にふわふわした泡の感触。
優しい手つきの気持ちよさに羞恥心は少し和らいだ。
…のがいけなかった。
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