彼はズルいと思う。



「ん、マルコ、さん…っ」



報告書がどうこう言われてマルコさんの部屋に入れば書類は二の次。
抱きしめられて、キスされて、腰を撫でられて
そしたら私はもう抗うことなんて出来ない。

中を掻き回す長く太い指が私を翻弄する。
くちゅりとなる水音に羞恥を煽られるけど、それさえも快感になってしまう。



「***は相変わらず感度がいいねい」



愉しそうな声が耳元で聞こえた。
低く掠れた、興奮してる声。
それだけで私はまた下腹部が熱くなる。



「ふ、なんだい、声でも感じんのかよい」



また耳元で喋るものだから、熱い息が耳にかかる。



「やぁ、も、イっちゃう、」
「あぁ…イケよい」



その言葉と共に私の感じる場所を擦り、秘芽を押し潰され
私は絶頂へと達した。



* * * * *





衣服を整えて、マルコさんを見上げると
彼は目を細め、軽く口づけをくれた。



「まったく…***はかわいくて困るよい」



なに言ってんだ、困ってるのは私の方なのに。



「じゃあ***…続きは夜、な」
「マ、ルコ、さん…」
「おれも一緒にキモチヨくさせてくれよい」



ニヤリと笑う姿はとても妖艶で
いつの間にか彼ナシでいられなく調教されている自分に気付く。

早くも火照り始めた身体に、夜の訪れを望んだ。


(早く、貴方と交じり合いたいの)


end.



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