幼さを残す頃から知っていた。
それはもう妹も同然で、
ある夜の宴で色香を漂わせる***に沸き起こった熱はただの勘違いだと言い聞かせた。
壊してはいけない。
だからこそ、生まれた一つの感情に理性という鍵を何重にもかけたのだ。
──だというのに
これは、なんだ。
「ン、あ…マル、コ…」
俺の下で鳴くのは紛れもなく***だった。
紅潮した頬と潤む瞳
熱の籠もる甘い声。
露わになった肢体は肌理細やかで、いつの間にやら実った果実はふるりと震えていた。
その首筋に散らばる華は俺が咲かせたのだろうか?
当たり前か。
だって、杭はもう既に潤みきった其処に穿たれている。
意識した瞬間、冷えた頭は再びくらくらし始めた。
「あ、も…マルコ、おねが、」
「…***…」
弱々しく掠れた俺の声が聞こえたのか、***は柔らかく微笑んだ。
「──っ!」
ずくり、込み上げる熱に抗う術はなく
ギリギリまで引き抜いた杭を、貫かんばかりに突き刺した。
「あぁっ、んっ」
***の喘ぎが更に俺を駆り立てる。
「ひぁ、あ、あ、」
「***…」
「マルコ、マル、コ…すき、」
「!」
"好き"
その言葉を聞いた途端、俺の中で何かが切れた気がした。
それからは夢中で
「マルコ、あ、ああ─っ!」
「***…っ!」
激しくなった抽挿に***も俺も限界に達した。
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