この歳になっても恋愛経験皆無という嫌なスキルを持ちながら生きている私。恋愛?そりゃあしてみたいなぁって思うけど。簡単に言えば私に恋っていうのは縁がないっていうか。「ねぇ、一緒に今日のお祭り行こうよ」

「は?…私パス。人の多いところちょっと苦手だし」

晴也とか風介とかと行ってきなよ。ヒロトの誘いを断ると彼は君じゃないと意味ないんだけど。なんて訳ありのような言葉を呟く。

「どうして私じゃないと意味ないの?」

そうやって私が問えばヒロトはいつも以上の笑顔を向けてきた。何よ、ヒロトのくせに。少しかっこいいなぁ…なんて。

「こういうイベントってほら、好きな人と一緒に行きたいからさ」

どうしてでしょう。心の中で夏は終わり、秋も冬も通り越してどうやら春が来たようです。あれ、これって恋心、ですよね。


バイバイサマー!

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