「お前って変なトコ意地っ張りだよな」

ドスリ。

「そういう不動は素直とはかけ離れてるでしょ?」

ドスリ。

「可愛くねぇヤツ…」

ぼそっと呟いた不動の言葉がまた私に精神的ダメージを与える。ちなみに彼はきっと無自覚。それが何だか気に入らないと思ってしまって同じようなダメージを私も返してしまう。

「不動なんかよりいい人いっぱいいるんだから…」

あ、ヤバい。今のは失言だ。

「名前なんかより可愛いヤツたくさんいるよな」

「だったらそっちに行っちゃえば?」

「本気でそう思ってんのかよ」

「勝手にすれば!」

どんどんヒートアップしていく言い争い。言葉を交わす度にズキズキする。視界も霞んできて泣けてきた。

「ほ、本気なわけないじゃん、そもそも不動が意地悪ばっかするから!」

「あーったく、悪かったよ!」

言い争いをやめた私達は目をあわせていつもと同じように言葉を交わす。

「「大好きだよ、バーカ!!」」

裏返しの愛情だから、またもや数日後にはエンドレス。よそから見たらただのバカップル。


エンドレスデッドボール

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