Please say to me

「あの子、誰?」

佐久間に飲み物を手渡しながら先ほど去って行った女の子の背中を見る。
委員会で一緒の担当の奴、と短く告げる佐久間に私はふぅん、と一言。
佐久間の手にしている資料には紙きれが一つ。

「…告白、かぁ」
「なんだよ、嫉妬してんのか?」
「う、自惚れんなバカ佐久間」
「顔真っ赤で言われても説得力ないぞ」

嫉妬とか別にそんな事はないけど。
…ないはず、だけど。

「バーカ。俺が好きなのはお前だけに決まってんだろ」

―――
佐久間に「バーカ。俺が好きなのはお前だけに決まってんだろ」と言われたい


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