Please say to me

「あいつとはどういう関係なわけ?」

溜まりに溜まった洗濯物を干している私に佐久間君が言った第一声。
呆気にとられた私はあんぐりと口を開けて彼を見るしかない。

「あいつって…?」
「この間、買い出しに行った時に会った奴。俺らよりも年上の」

ああ、なるほど。佐久間君の言っている人物は私のいとこで、取材も兼ねて見に来たと言っていた。
彼に会ったのは私と佐久間君で少し買い出しに行っていた時。

「あの人は私のいとこ。もう社会人だけど、記者だからこっちに来たって」
「…そうか。少し安心した」
「え、安心って?」

そう問いかけても答えが返ってくる事はない。
けれど佐久間君は少しだけ笑みを浮かべて私を見てる。

「どうかしたの、佐久間君」
「何でもないさ」

そう呟いて、微笑むんだ。

―――
佐久間に「あいつとはどういう関係なわけ?」と言われたい


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