※本編ネタバレ注意


エルドラントの頂上…ヴァンとルークたちの戦いは決着した。ヴァン消えて数分が経った頃、大きな揺れがエルドラントを襲う。ローレライを開放すると言ったルークに一人ひとりが声をかけ、その場を去ろうとする。ティアが必ず帰ってきてと言い、ルークの前を去ろうとした時に『好き』と呟いたのが私の耳に届いた。

途中まで降りたところで、私はや振り返ってルークのいる場所へと走った。封印を解こうとしていたルークの名前を叫ぶと彼は悲しそうに振り返った。

「ルーク、私も知ってた。あなたの体にガタが来てたのも、この先どうなってしまうかも全部。…私、何年経っても信じてる。待ってるから」

私が背を向けてエルドラントを抜けた後、ルークはローレライを開放して、何処か遠くへ行ってしまった。

2年が経ってルークの成人式が開かれ、タタル渓谷ではティアの譜歌が響いている。夜の渓谷は危険だとジェイドが言う。それを聞いたルークを除くみんなは足を進めて帰ろうとしていた。

佇んでいた私が指さす方向には人影が見える。長い髪を揺らしている、懐かしい姿。複雑な心境。絡み合うのはたくさんの感情。私はそれを振り切って、彼に一言言葉を告げる。

「おかえり、    。」

「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -