心に刺さる

獄ツナ(+10) α



「……えっ」



それは聞きたくもない青ざめるような
友人でもありファミリ−でもある彼からの最悪な報告だった。

もう1回、再び電話に耳を傾けた



「山本、もう1回…!」


俺の聞き間違いであって!!


『………獄寺が、相手のファミリ−にやられた。それで
 今、病院で手術を…「どこの病院!?」……落ち着けってツナ』


やっぱり、やっぱり俺の聞き間違いじゃなかった。


『―今、手術が終わった』

「…うんっ」

『だけど、今。あいつは生死の境を彷徨ってる。生きるか死ぬか
 あいつ、頑張ってるんだ。……………………ツナ、悪ィ…。
 守ってやれなかった。気が付いたら…もう「……もう、いいよ。山本…
 山本は悪くないよ。…………ねぇ、病院どこか…教えて」………ツナ…』

「お願い。こんなとこで…俺のせいなのに…俺が獄寺くんにあんな仕事
 お願いするから…獄寺くんがやられたのに…こんな…こんなとこで
 仕事なんか出来ない!待ってられない!…教えて!」

『…………分かった』

「……ありがと」


そのあと、俺は山本から獄寺くんがいる病院を教えてもらって
仕事をそっちのけて急いで向かった。




お願い!!どうか生きて!!!





おまけ↓

――――ガラっ!!!


(獄寺くん!!!!)
(……あ、10代目!)
(…………………っえ?)
(やっと来たな。ダメツナ)
(…はっ!?えっ!!??…ど、ど…どういう事!?)
(悪ィ…ツナ。小僧が…)
(リボ−ン!?えっ!?なに!?)
(すいません、10代目…騙すつもりはなかったんスけど…)
(騙す!?え…ご、獄寺くん…生死の境を彷徨ってるって…)
(あ…っと…それは…ただ単にリボ−ンさんに殴られて気絶
させられただけっス…)
(リ…リ…リボ-ン!!!!!)
(なんだよ、おもしろくてよかったじゃね-か)
(おもしろいって!!!)
(たまには気晴らしにこういうことも必要だぞ)
(必要ねぇよ!!俺、本当に心配して…!!)
(…10代目ェ…そんなに俺のこと…!)
(―――――っ!)
(…さっ行くぞ、山本)
(おう)


あとがき


おおおおおおっなんだコレ。
とにかく…リボ−ンのいたずらw
…とちょっとした心遣い?最近ずっと忙しかったから
たまには二人をイチャつかせよう…と。

山本のあれは演技です。笑

獄寺は任務が終わって帰ろうと思ったらいきなり
リボ−ンに殴られて気絶させられる…と。
それでボンゴレが所有する病院に運ばれて…みたいな。笑

二人を見て獄寺くんはオロオロ…笑