認めない

山ヒバ

「ハァ…」

「おっどうした。ヒバリ〜溜息なんかついて!なんか悩みごとか??」

「…っ」


僕が悩んでるのは今、まさに君のことだよ!!
そういいそうになったのをグっと堪える


「うるさい、っていうか…なんでここにいるの」

「ヒバリと居たいから」


そんな事、真面目な顔をして言われても困る
僕はちっとも君となんか居たいとも思わない


「君、いい加減にしなよ。第一僕は入ってきてもいいなんて
 一言も言ってないハズなんだけど??」

「まぁまぁ」


なにが「まぁまぁ」なんだ
サッパリ意味が分からない。


「それに…ヒバリの事、スゲェ好きだからさ
 毎日でも会いたいわけ。顔見ないと…なんていうか落ち着かないっていうか」

「…そんなの僕には関係ない」


そう、あいつが僕の事好きだろうと
僕は君と会う理由なんかない、関係なんかないんだ


「ハハハっ関係ない…かぁ…厳しいのなぁ〜」

「もういいでしょ。君と喋ると疲れる。早く出てって」

「え〜」

「え〜じゃない。早くしないと噛み殺すよ」


チャキっとトンファ-を構えると今までヘラヘラ笑っていたあいつは
冷や汗を垂らしながら「ちょ、タンマ!!」と両手を挙げた。


「…」

「……俺は、諦めねぇよ。ヒバリが俺と付き合うまでは
 毎日ココに来るから。そんで毎日好きっていう」

「…っ」

「俺の気持ちがヒバリに届くまで諦めねぇ」

「〜〜〜〜〜〜うるさい!!!」


ガツンっ!!


「―っ!?!?…危ねっ…!!」

「もう帰れ!」


そう言ってあいつを応接室から追い出した
バタンっ!!と乱暴にドアを閉めると同時にズルズルとその場に座り込んだ


I do not admit.
僕 は 認 め な い