ひかけん
ゴォォ
「――さぶっ!」
「…ありえへんっ死んでまう」
「こんなんで死んでまうんやったら
光、お前北海道行ってみぃや」
「無理っ凍死する」
「…そんな大袈裟な」
「ほんまに北海道とかあかんって
ようあんなとこで生活出来るっスよね
マジで尊敬してまうわ…」
「そこまで?」
「………あ〜でも」
「…ん?」
「謙也くんが温めてくれる
んやったら別にえぇっスわぁ」
「………………っ!?」
「…ちゅうか謙也くん
そんな半袖で寒いのは当たり前やないですか」
「いや、さっきランニングして
暑くなったからもうえぇかなぁって思うて
置いてきてもうたんや」
「…………しゃ-ないっスね
コレ、着てください」
「…っえ?せやけど光…」
「大丈夫っスわ。それより謙也くんが
風邪引いたらこっちが困るんで(いろんな意味で)
とりあえずコレ、黙って着てください」
「……………うん」
あかん、むっちゃ
こいつかっこえぇ…
「お-い…今、部活中なんやけどなっ!
しかも試合中なんやけどなっ!」
「…ほなこつあの2人はむぞらしかねぇ
………………俺もイチャつきたいばい」
「なんかいうた?」ギロっ
「……なんも;」
公害カップル←