けんひか






12月24日

AM:12:00

とうとうこの日がやってきた





「メリ-クリスマスっ光!」

「イブですけどね」

「Σっそこはメリ-クリスマスやろっ!」

「…………メリ-クリスマス…」

「テンション低っ」

「やって…いい年して
 一緒にクリスマス祝おうやなんて…ダサイやないですか」

「なんでやねんっどこがダサイねん
 俺、ずっとこの日を楽しみにしとったんやぞっ!
 クリスマスを悪くいうなやっ!それに光かて嬉しそうに
 しとったやないか!」

「……っし、してません」

「照れんでえぇねん」

「ウザっ」

「なんやとっ!」

「…」



…嘘
ほんまはむっちゃ楽しみにしとった
謙也くんと初めてクリスマス迎えられるのが
むっちゃ嬉しかった

せやけど…そんなん
恥ずかしくていえへん
絶対にこんな事いってやらん



「あっせや光
 コレ、プレゼントっ!」



謙也くんはジャ-ンというと
鞄から包みを取り出した



「……貰ってえぇんスか?」

「当たり前やんっ光のために
 わざわざ買うてきたんやで?」

「……おおきに謙也くん」



と謙也くんから受け取る



「おうっ」

「………謙也くん」

「ん?」

「あの…俺からも…」

「………えっ!?ほんまに!?」

「うん……………コレ…」



と謙也くんに俺からの
プレゼントを渡す



「おおきになっ光!」

「…///」



謙也くんは俺の頭を撫でて
コレ、開けてもえぇ?"って聞いてきたから


「えぇよ…………じゃコレも開けてえぇスか?」


っていって聞いたら眩しい笑顔で


「開けてみ!絶対に光、喜ぶで!」


と笑った
…やばい、かっこえぇ








開けるとそれは
以前、謙也くんとCDショップにいったときに
欲しいっていっていた俺の好きなグル-プの
限定版のアルバムと星型のピアスが入っていた


「コ、コレ…」

「おんっ光、コレ欲しい欲しいいうてたやろ?
 せやからなコレがえぇかなぁって思うて
 んで…そのピアスなんやけど」

「…星型……謙也くんっスね」

「おん…それつけてみ」

「…じゃ謙也くんがつけて」

「ん」


といって謙也くんに
つけてもらった


「……か、可愛えぇっ!」


謙也くんは俺を
ギュ――っと抱きしめた

…っちょ、


「く、苦しい…」

「あっすまん」

「そ、それより…そっちもはよ
 開けて…ください」

「あ…ゴメンゴメン」









「…………わっ光…コレ」


俺があげたのは
星型のリストバンドと

首からぶらさげる
キ-チェ-ンの指輪


「………」

「ありがとうっほんま嬉しいわ」

「…うん」

「…あ、せや明日」

「…ん?」

「どっか行かん?」

「…」

「一緒に」

「………………うん」



あかん、むっちゃ嬉しい
…………やばっ泣きそう



「謙也くん」

「ん?」

「ありがとう…」

「…おん」

「なぁ謙也くん」

「どした?」

「これからも…ずっと一緒に
 おってくださいね」


っていうて謙也くんは
一瞬ビックリしたような顔をして
…それからすぐニコって笑って


「当たり前や!」


といって俺にキスをした










ず っ と 一 緒 に い て ね

( It is for a long time together )




―★

メリクリ〜♪









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