真っ青に輝く大空。晴天。 清々しい朝の空気に、その光景は実にマッチしている。 空気を吸えば眠気は吹っ飛び、今日も1日頑張ろうという気持ちになる。 『ひっばりさーん!おはようっ!!』 コイツさえ居なければ。 あおいはる 「また現れたの、君」 こうも毎日僕の所に来られるといい加減ウザくなってくる。 確か二週間ぐらい前の事だったか。僕が見回りをしているとたまたま見つけたナンパ現場。並盛にそんな不快な輩は要らないので、例のごとく咬み殺した。 ら、 『すっ、素晴らしい・・・ッ』 「は?」 『素晴らしいです貴方ッ!まさに王子、白馬の王子ッッ!!!こんな奴等と比べ物にならないくらい格好良いです王子ィ!! 私は貴方に惚れた模様ですー!!!!』 とか抜かしやがったのが今目の前にいるこの女、城ヶ崎葵(で合ってるはず)。 第一印象は「変人」だった。 いや、今もそうだけど。 つまりまぁ、二週間前からずっと付きまとってくるこの女に僕はいつもイライラしてる訳なんだけど、いかんせん彼女は学習能力が無いらしい。 どんなに冷たく突き放しても、睨んでも明るい笑顔でまた「素敵」と言ってくる。 ここまでドMな奴は初めてだ。 『雲雀さんったら何考えてるのかなー?今日の私の下着の色?』 「違う馬鹿失せろ」 『いやん照れないでぇーっ』 ・・・変態に遭遇したのも初めてだ。 『ところでところで!!ビッグニュースです!』 「君のビッグニュースは(自称)スマイルニュースだから嫌だ」 『それほどでもぉ』 「褒めた覚えは無いよ」 本当に疲れる。何なんだこの会話。 『じゃじゃーん!お弁当の登場!』 「・・・・・・・・・」 『何ですかぁその目は!!ハンバーグも入ってるんですよ!?雲雀さんの好きなハンバーグ!!!』 とりあえず、何故コイツが僕の好物を知っているかは置いておこう。 「何で重箱なの」 どんだけ食う気なんだ。 『そら勿論・・・雲雀さんと箸を交える為』 「死ねよ」 『そんな酷い!!』 可笑しいな、雲雀さんの好物はハンバーグだって聞いたのに!!草壁さんの嘘つき・・・!! キー!なんて白いハンカチを噛みながら涙を流す葵。何だこのベタな図。そして咬み殺してやる草壁コノヤロウ。 まぁ、このままここで葵を泣かせておくのも癪だし、乗っておくとしよう。 「ねぇ」 『・・・はい?』 「ソース、何?」 『和風おろしです』 「・・・そう。 昼休みになったらすぐ来てよ」 『!!!』 晴れている日の (ぼくらのすがた) 「あれ、葵ちゃん何処行くの?」 『さらばだ綱吉!!私は風になってくる!!!』 ダダダダダ... 「結局何処行くんすかね、アイツ」 「雲雀の所らしいぜ?」 「「んなああああああああ!?」」 END. あっははカオスだ← 雲雀さん満更でもない感じ キャラ崩壊万歳!(殴 |