くらい穴 あとがき

初めてのリクエスト作品という事だったのですが、まったくリクエストに沿えなくて申し訳ございませんでした・・・。
みつきちゃんのツンデレもツンデレしていないし、場所の設定もいつの間にか保健室になってしまい、なんという・・・!
A様、年をまたいで仕舞った挙句にこのようなもので申し訳ございません。しかしリクエストしてくださってとても嬉しかったです!
ありがとうございました!



以下、色々試行錯誤していて書きかけの文章です。
尻切れでまとまりがないです。




※みつきちゃんが一人で先にBASARA世界に飛ばされてしまうEND

腕にぶら下がり、自分を見上げてくるみつきはなんでだかまったくの無表情だった。
いきなり地面に穴が開き、そこに落ちかけたというのに驚愕も、恐怖も何も窺えない。
気が焦っているせいか、みつきの心の内が見えないせいもある。そうか、確かにこれなら綺麗な顔の、感情のないからくり人形というのも納得だ。
旦那は、こんな心内が分からない、綺麗な顔の子とずっと一緒にいて、それでもあそこまで惚れ込んだのだ。
俺様だったら三日でお手上げだ。やっぱり旦那はすごい男だぜ、とつらつらくだらない事を思いながら、佐助は少しずつ滑りおちてゆくみつきに苦笑を漏らす。

「・・・あは、不思議だね。俺様今、みぃちゃんが何考えてんのか全然わかんないや」

何考えててもいいから、お願いだから、手、握って?と囁く佐助を、しかしみつきはひたりとした目でじっと見上げてくるだけだ。
引き上げられないなら、このまま手を放して、みつきを一人穴に落としてしまえばいい。
幾度もそんな考えが頭をよぎるが、自分の手を握り返す事なく少しずつずり落ちて行くみつきに、ひどい焦燥感を覚えるのだ。

「もう、少しだった」

幸村がドアを開けようとガタガタ鳴らす音でかき消されそうな程、小さな声でみつきが呟く。

「なに?みつきちゃん、みぃちゃん、ごめん、俺様が悪かった、お願い、手、握って、」

「もう少しだったんだ・・・。幸村が、先生の事、・・・あっちの事、少しずつ昔の事にしていって、思い出にしていって、こっちで生きるかもしれないって・・・。やっと昔の場所の事を言わなくなってきて、これからの事を考えるようになってきていたのに・・・」

そしてみつきは佐助がじりじりと見守る中、ふいに無表情だった顔をくしゃりと歪ませ、真っ赤に腫らした目からぶわりと涙をあふれさせた。

「みぃ、ちゃん、」

「これ、からっ、たくさん、ふ、二人で思い出っ、っひ、つくろうってっ!おもってたのにっ!」

ひぃ、とまるで子供のようなみつきの泣き声が聞こえたのか、ドアの外の幸村がみつきの名前を叫ぶととうとうドアを蹴破った。

「みつき、みつき!!!どうした!」

そうしてそのままドゴン、と吹っ飛んだドアはドアの目の前にいた佐助に直撃し、思わずよろりと体勢を崩す。

「っ、ちょ、っ、みつきちゃん!」

慌てて体勢を整えようと床に手をついたのがいけなかった。
ズ、と指先からみつきの冷たい指先が滑り落ちてゆく感覚に、腹の底がゾッと冷える。

「、みつき、ちゃんっ!」

慌てて覗き込んだ穴は、いつかと同じくただただ真っ暗で、まるで底がないようだった。
そこに、まったくあの日と同じように、みつきの小さな体が妙にゆっくりと落ち、まるで溶けてしまったかのように掻き消えた。

「みつきっ!みつきっ!!」

「ま、待ってよ旦那っ!」と後を追おうとする幸村の襟首を慌てて掴み、佐助は一つ息をつく。

「佐助っ!離せ、これは某達の世界に繋がっているのだろう?!みつきが一人落ちたならば、」

生き抜く事は難しい、と震える声を振り絞って呟く幸村の声に、まったく同じ事を考えていたはずなのに、体中の血液が冷え固まったかのような衝撃を感じ、佐助は急いで幸村が額に巻いていた鉢巻きを奪い取る。

「何を、」

戦場で着けていたものとは違い、『たいいく』で使う物なのだろう、意外にしっかりとしているそれを自分の腕と幸村の腕に縛り付ける。

「これで離れないでしょ。俺様達が離れちゃったら元も子もないっしょ!さ、行くよ、旦那」

この一瞬一瞬が、どれだけみつきとの時間の距離を広げてしまうのか。
急ぐ気持ちは幸村も変わりなく、なるほど、と頷くと穴の縁に足をかける。
何で自分はこんなにも焦燥感にかられているのか、自分の気持ちがわからないなんて初めてのことだ。
みぃちゃんは旦那の思い人で、旦那はみぃちゃんの思い人だ。それなのに、この込み上げる気持ちはなんなのか。
もう一度、会いたい、いや、絶対に見つけてみせる。
ぐっと手首に巻いた鉢巻きを握りしめ、幸村と目を合わせ小さく頷き合う。

そうして二人は未練も何もないように、勢い良くくらい穴に飛び込んだ。

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みつきちゃんが落ちた先は10年前のBASARA世界の信玄公の布団の中で、そのまま信玄公の小姓になって幸村の成長を見守りつつ、佐助に怪しまれつつ、みつきちゃんも佐助を毛嫌いしつつ、でもなんでだかお互い気になって仕方がない、というところまで考えてみたのですが長くなってしまうし最後が死にオチしか思い浮かびませんでした。なんという・・・。




※先生になった時

「・・・猿飛佐助・・・先生。明日からあんたは養護教諭の一人だから」

オレンジの髪を揺らしながら自分の後をついてくる男を振り向かず、みつきは前を向いたまま刺々しくそう言い放つ。

「ヨーゴキョーユ?」

いぶかしげに呟く佐助に、みつきの隣を歩いていた幸村が「この学園の医師の事だ。何人かいたと思うが・・・」と呟きチラリとみつきを見る。

「おじい様に頼んだ。あんた・・・先生は生徒としては歳がいってるし、運動神経がいいって言ってもこの世界の事もよく知らないから体育教諭もなんだし。前の先生が妊娠して辞めて、別に人は足りてるけどそこしか枠がないから」

そしてピタリ、と一つのドアの前で足を止め、佐助を振り返ると手に持っていたカードキーをピッとかざす。

「これがこの部屋の鍵。なくさないで。ここに通すとドアが開くから。部屋の中のものは自由に使って。それとこれ、携帯電話。僕の番号が登録してある。何かわからない事があったら電話して。ここを押して、ここを押せばどこにいても僕と話ができる。一応これが説明書。・・・それじゃ。幸村、行こ」




※薬を使うバージョン

んじゃほら、次は後始末してよ、と佐助はにやつきながらみつきの尻穴から射精したばかりのペニスを引き抜いた。
途端、ごぷ、と溢れ出す精液にみつきは腰を震わせはぁ、と大きなため息をつく。

「んあぁ、漏れてる、せんせいの・・・」

そうして狭い腸壁の中を突きこすっていたペニスが、残滓にまみれ湯気を立てたままみつきの目の前に突き出された。
ペニスの先の穴からはつう、と尿道に溜まっていた精液が垂れ落ちており、それを見たみつきは口内にじゅわりと唾液が湧いてくるのを感じた。

「はぁ、すごい、せんせ、すごい匂い・・・はぁ、んぷ、ちゅ」

蕩けた瞳でペニスを見つめ、床に零れる前にみつきは舌を伸ばして糸を引いて垂れる精液を舐めとり、そのまま亀頭を口に含むとちゅうちゅうと穴を吸いながら竿を扱いて残滓を吸い取ろうと頬をすぼめる。

「あっは、すっごいみつきちゃん、そんなに俺様のマラおいしい?」

「おいひぃれす・・・んっ、みつき、おちんぽすき・・・」

そのままとろけた瞳をして、みつきはいつもの眩しそうな笑みとは違う、にっこりと幸せそうな笑顔を浮かべた。

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『気持ちよくなっちゃうお薬』を足に注射されてドロドロに・・・しかし、本当は足にはただの安全ピンが押し当てられただけで、みぃちゃんがこんなになっちゃったのは薬のせいなんかじゃないんだぜ?というお話でした。
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