学園TS物語5


しかし、ぎゅうとつぶった瞳から溢れそうになる涙の粒をそっと硬い指先で拭われ、その感覚はどこかで感じた事のある優しいもので、思わず力が入っていた身体が緩む。

「まこちゃん、何がそんなに恥ずかしいのさ。おっきくてぷるぷるしてて、いいおっぱいじゃない。あは、もしかしてこれ?乳首埋まってるの恥ずかしがってる?」

ピンク色でかわいいじゃないの。と笑う佐助にまことはきょとんと目を見開く。

『かわいいさ、まこちゃんのおっぱいは、かわいい』

─あれは男だった時、あちらの佐助さんにも同じ事を言われた。
初めて会った日の夜、気が付いたら自分の上にいて、乳首を初めて他人に触られた。
いや、触られただけじゃなく、いっぱい舐められて、かわいい、かわいいと囁かれ、自分はぐでぐでのとろとろになってしまったのだ。

佐助の固い指先は涙を拭ったまま、そっと唇の端を擦る。
不意に、トクンと心臓が高鳴った。
チリチリと視線に燻されていた乳輪に熱が集まり、同時に下腹部の奥がツキンと甘く疼き、まことははふっ、と指先に向かって小さく熱い息を吐く。

「ん?どしたのまこちゃん?」
「ぁ、さすけ、さん、まこの、まこの、女の子のおっぱい・・・お、おかしく、ない?」

今度は佐助と政宗がきょとん、と目を見開く。
そうしてまことの瞳が拒絶の涙だけではないもので潤んでいるのに気が付くと、にんまりと微笑み、同時に「おかしくなんてないさ、かわいいじゃない」「おかしくなんかねぇ、Cuteで、Eroticで、イイじゃねぇか」と左右の耳たぶに甘い声を注ぎ込む。

「ぁ、あ、おっぱい・・・まこの、おんなのこの、おっぱい、おかしく、ないの・・・?おんなのこの、おっぱい、まこ、おとこのこなのに・・・」

腕を掴んでいた政宗は、まことの身体から力が抜けた事に気が付くとそっと手を離して大きな手のひらを腰に滑らせる。
それだけの動きなのに、背筋が落ち着かないようなじくじくとした疼きが身体の奥から沸いて出て、まことはクンッと腰を揺らす。

「そうそう、かわいくて、エロくて、俺様はこういうの好きだぜぇ?育て甲斐があるっていうか・・・」

吸うと出てくるっていうもんね。と佐助は蕩け始めたまことの瞳をにこりと見下ろして、ぷっくりと腫れた乳輪を摘み上げた。

「ンッ?!ヒ、イ、あっ、アッ、ア゙ッ!だ、め、さ、さすけさ、だめ、おっぱい、おっぱいのさき、さきっぽだめ、じくじくするぅ・・・っ!」
「ここも柔らかい・・・あは、まこちゃん、吸っていい?まこちゃんの乳首、俺様育ててあげたいなぁー」

細く震える肩にちゅ、ちゅ、と唇を落とし、佐助はまた耳朶に甘く低い声を囁く。
直接脳を震わせる甘い声に、まことは「あぁぅ、」とおかしな返答しか出来ず、半開きになった唇の端からたらりと唾液を垂れこぼす。
しかし顎に流れる前に、それも硬い指先で拭われた。

「まこと、オレも触っていいか?」

佐助が囁く耳朶とは逆の耳に、低い声が囁かれる。
肩を震わせ振り返るとそこには真顔の政宗がいた。
今までいつ、どこでだって、すれ違いざまに尻を揉んでみたり、胸をつついてみたりとしていたのに、なんでこんな時だけそんな真顔で聞いてくるのだろうか。
唾液を拭った指は唇の間に優しく押し込まれ、口内の敏感な粘膜を擦る。
前歯も擦られ、まことは溢れる唾液を啜るのと同時に、その固い政宗の指にちゅう、と吸い付き、舌を絡ませる。

「まこと」
「ましゃむねしゃ、ん、ぷぁ、ちゅ・・・ン・・・」

切れ長の隻眼が、ジッと自分の唇に、胸の先端に燃えるような視線を注ぐ。
まことはその視線にますます頭の中を蕩けさせると、呆けた子供のように政宗の指をしゃぶったまま、小さくコクンと頷いた。
その合図を受け、そっと伸ばされた大きく骨ばった男の手が、まことのもう片方の乳房に触れた。

「ふ、」

下から持ち上げるようにゆっくりと揉まれ、指先を幾度か柔らかな肉に食い込ませると、そのまま膨らんだ乳輪へと滑らせる。
きゅう、と乳輪を摘まれた瞬間、とうとうまことの身体はビクリと跳ね、風呂場には高い叫び声が響く。

「ひゃ、ふ、あ、あ、おっぱい、まこ、まこのおっぱい、じんじん、すごい、じんじんなのぉ・・・っ」
「柔らけぇ・・・あぁ、中に芯がある。これだろ?」

固い指先で佐助がしているように乳輪を摘まれ、潰され、中に埋もれた乳首を扱かれる。
いやいやと首を振るまことを政宗は先ほどの真顔など感じられない軽薄な顔で笑い飛ばし「こっち側はオレが外に出してやる」と乳輪の先、小さな切り込みに爪を入れてほじくりはじめる。

「い゙っ、あ゙、あ゙、んぅううっ!」
「まこちゃん、ほら、こっちも大きくしようぜ?」

胸を優しく揉み込んでいた佐助もレロリ、と白い肉に舌を這わせはじめ、まことが止めるよりも先にその先端を唇に含み、ぢゅう、と強く吸い上げる。

「─ッ!─ッ、─ッ、ヒッ、ヒァ、アーッ!アッ、アッ、ヒ、ギ、」

二人の視線に燻され、ぷっくりと膨らみ過敏になっていた乳輪は、すぐに先端の穴を震わせると真っ赤に腫れた乳首を押し出し始めた。
それに気が付いた二人は瞳をにんまりと歪ませ、もっと大きくなるはずだ、コレいつも立ってるように育てちゃおうぜ、とますます爪を立て、舌を絡ませ、小さな穴から乳首の粒を引きずり出す。
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