続・プチトリ!15


小十郎の胸にまことは力なく寄りかかり、何を否定しようとしているのか小さく首を振る。
そして耳を澄ませていた小十郎の神経をゾクリと粟立たせるような、か細く、震える喘ぎ混じりのため息を吐き、まことの淫らな独白が始まった。

「こ、こじゅうろうさんの手、手が、まこの、まこの、え、えっちなとこ、さわるの、」
「・・・前も思ったんだが、その『えっち』ってのはなんだ」

背中に当たる小十郎の硬い身体の温もりでさえ、まことの背筋を反り返らせるような快感の電流を流す。
背筋が反り返るとツンと真っ赤に勃起した乳首を突き出すような格好になってしまい、そこにちりちりとした熱い何かで燻されているような刺激を感じ、まことはまた身体をくねらせた。

「えっち、まこのえっちなとこ、えっちって、やらしいって事なの、まこのやらしいところ・・・ぁ、お、おっぱいとか、おっぱいの先、乳首・・・まこの乳首とね、おへそも、ふゃ、ン、えっちなとこなの、」

「へそ?へそも感じるのか?」と耳元で小さく囁く声にまことは恥ずかしげもなくこくんと頷く。
フ、と耳朶を低い笑い声がくすぐり、腹を撫でていた小十郎の骨ばった指先がツウ、とヘソの縁を優しく引っ掻いた。

「ふゃ、くしゅぐった・・・あ・・・ン、」

まことが思わず身体をくの字に折ると、ぐに、と指先がへそに潜り込み、浅い穴の中を確かめるようにほじり始める。
過敏なところに触れられるくすぐったい感覚と、ツキン、とした痛みのような快感が下腹部の奥に走り、まことは小十郎の腕に縋りついて甘い声を上げる。

「ひぁぅうう、ふぁ、ふっ、ちから、ちからぬけりゅ、んあっ、ひぃい・・・、ぁ、あと、あとね、おちんちん、おちんちんもえっちなの、まこのえっちなとこ、おちんちんもなのぉ!おへそぐにぐにされると、おちんちん切なくなっちゃうの、まこのおちんちんの先っぽも、さきっぽ、やらしくて、えっちなの、ん、ヒッ、ン、アッ、アアアアアア─ッ!」

ヘソをいじっていた小十郎の指先が、まことの期待通りに下腹部を通り、薄い茂みをかき分けてペニスの根元を掴む。
すでに濡れそぼっている幹を固い指先が撫で、包皮を被った亀頭を皮の上から揉みしだく。

「アーッ!アッ!お、おちんちんとけるっ!さきっぽきもちいいよぉ!こじゅろさ、まこ、とけるっ!とけりゅぅっ!」
「それで?俺はお前の『えっち』な所をどうするんだ・・・?」
「ヒ、ァ、んぅうう、おちんちんッ、まこのおちんちん、やらしいとこぉ・・・まこの、えっちなとこ、こじゅうろうさんが全部、全部さわるの、」
「今もさわってるだろう?」

まことは震える両手で小十郎の腕を掴み、ちがうの、ちがうの、といやいや首を振る。

「まこのえっちなとこ、触って、いっぱいさわって、いっぱいえっちな事するの、」
「・・・『えっちな所』に『えっちな事』・・・『えっちな事』ってのはなんだ」

楽しそうに笑いを含んだ声で囁かれ、まことは「こじゅうろうさんのいじわるぅ・・・」と鼻がかった泣き声を上げる。
絶対に、小十郎さんはわかっているはずだ。
小十郎さんの身体だってシャワーで冷ましたはずなのに、またカッカと熱くなってきているし、石鹸だけではなく頭がくらくらする体臭だって匂ってくる。
『えっち』っていうのは『やらしい』という事だ、と言ったのだから、『えっちなこと』は『やらしいこと』だ、と小十郎さんなら分かるはずだ。
このままいやらしくペニスをたくさん扱いてくれればいいのに。
いじわる、こじゅうろうさんのいじわる、とまことは怒ろうとしたはずだったが、しかし口から出たのは「こじゅろさ、こじゅうろうさん、」という甘えた鼻声で、また不思議に頬がとろりと緩んでしまう。

「ぼやけてねぇで言ってみろ、まこと。『えっち』な事っちゃ何なんだ?・・・教えられないのか?この頭でそんな教えられねぇスケベな事を考えてんのか?」

小十郎はペニスを扱く手を止めて、顎先でまことの頭をうりうりと小突き、先走りで濡れた内腿や下腹部を抓るように揉んで来る。
それにひぃひぃと声を上げ、まことはやっと震える唇を開いた。

「ち、ちくびぃ・・・まこの、まこの乳首、勃起してるの、ジッって見て、それで、さ、さわる、の、」
「・・・どう触るんだ?」

下半身を弄っていた手がじり、とヘソを通り、胸郭に沿ってうっすらふくらみを帯びた胸元へと移動してくる。

「ひ、ひぁ、あぅう、そ、そのまま、おっぱい、まこのおっぱい、なでて、んぅ、ちくび、ちくびもさわって、つまんだり、ひっぱったりして、えっち・・・やらしくさわるのぉ・・・」
「ハッ、スケベな頭に・・・スケベな身体だな・・・」

まことの眼下で、大人の男の骨ばった大きな手が、自分のいやらしくぷつんと尖った乳首を突き出すように胸の肉を揉みこんでいく。
突き出され、真っ赤に腫れ上がった乳首に感じるぢりぢりと燻られているような熱は、きっと自分の後ろの小十郎さんがこの乳首を見つめているからに違いない。
まこの身体をいやらしいと言った。小十郎さんは、まこの乳首を見て、いやらしいと、スケベだと思ったのだ。
そう思うとゾクゾクゾク、と身体の奥から震えのような快感が襲ってくる。
まことはクン、と胸を張ると、自ら小十郎の指先に乳首を擦り付けるように身体を揺らす。

「ア、ヒ、ご、ごめんなさ、まこ、まこ、スケベなのぉ!まこの乳首、えっちで、やらしくて、スケベなのっ!アッ、アッ、ヒッ、んぅうう!まこのスケベ乳首、小十郎さんにいっぱいぐにぐにってして欲しいよぉ!いっぱい、いっぱいいじめて、──ッ!!ひい゙っ、い゙、あ゙ッ、あ゙──ッ!」

いじめて欲しい、とまことが訴える前に、敏感な肉芽は小十郎の固い指先でぐに、と摘まれ、強く潰されていた。
勝手に反ってしまう身体、そのうなじにかかる小十郎の吐息が熱く、僅かに荒いものになっているのにも気付かずに、まことは自分の乳首が男の指先で摘まれ、捻られ、ますますその固さを増していくのを声にならない叫びを上げながら視線を逸らさずにジッと見つめる。
自分の赤く勃起した乳首が男の人の無骨な指先に弄られている。
乳首だけではなく、桃色の乳輪もくにゅくにゅと摘まれ、引っ張られ、ピン、と爪ではじかれる。
自分の身体が、自分の目の前でいじめられている。
頭の中までも小十郎の指で愛撫されているような、たまらない光景だった。

「ッ!ひ、ぎ、ア゙ッ、もヤ、ヤメ、」
「何言ってんだ。いじめて欲しかったんだろう?」

ぷっくりと膨れた乳輪を絞り、勃起した乳首を爪でコリコリと扱かれ、まことの目の前はカッと白くフラッシュする。

「ッヒ、ン、ぅうンンン───ッ!」

気が付いた時には荒い息を吐きながら全身を小十郎に持たれかけ、ぴゅるぴゅると勢い良く飛ぶ二度目の射精に身体を汚していた。
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