続・プチトリ!11


下着の中は酷く蒸れていて、下着の裾から漏れる熱気はいやらしい性臭を纏っていた。

「っ、ア、や、こじゅろ、さ、もう、まこのおちんちん、かたくなってるよぉ・・・」

もう、ではないのかもしれない。
小十郎と風呂場で話をしていた時、いや、キスをした時から、いいや、もっと前、起きて小十郎にキスを強請った時からずっとまことのペニスは中途半端に芯が入ったままだった。
ずっと悶々としていたのだ、やっと直接触れることが出来る、とまことは小さく吐いていた息を荒く乱しながらペニスを握りこむと、延々と溢れていた先走りで蕩けたそこが、にゅちゅり、と粘ついた、濡れた音を立てる。

「─ッ、アッ、ヒッ、とけ、とけてる、まこのおちんちん、とろとろになって、ンッ、んぅっ、」

ペニスも酷い熱を持っていた。
この熱で先走りがいつもよりも蒸れていたのだろう、手を動かす度にむわりと鼻に届くいやらしい匂いに、まことは堪え切れなくなって咥えていた指を離すと両手を下着の中に潜り込ませた。

「ンッ!ああぅ、あう、おしりぃ、おしりも熱いのぉ!ひゃぅうっ!あっ、アッ、お、おちんちんも、おしりもとけて、とけて、きもちいいよぉ!小十郎さん、こじゅうろうさんっ!」

ぷじゅぷじゅと激しく濡れた音を立ててペニスを扱きながら、もう片方の手で尻穴の縁を捏ねる。
前、自分が戦国時代に行った時、こうして小十郎さんに見せ付けるようにオナニーをした。
小十郎さんに圧し掛かり、身体中をくねらせて胸をあの精悍な頬にこすり付けた。
敏感な乳輪に擦れる固い肉、乳首を刺す髭、胸元にかかる熱い息。
乳首に不精髭がチクチクと刺さって、初めて感じる痛痒いような快感に身体中がおかしくなってしまいそうだった。
あんな自分を一度見られているのだ。今更一緒にお風呂に入りたいと我侭を言った姿を見られてもなんともないではないか。

「こじゅろ、さ、まこの、まこのえっちなとこ、もっと見てぇ・・・はぅ、ン、まこの溶けてるおちんちんも、おしりも見て、ア、こんな、こんなにとろとろ、流れてるの、」

はぅ、はぅ、と熱い息を吐いて足を広げると、先走りが尻の谷間を流れて行くのを感じ、またぶるりと身体を震わせる。
その先走りを指先に絡め、舌なめずりをしながら尻穴に押し当てると、ぷちゅん、と難なく熱い粘膜の中に飲み込まれていった。

「はああぅ、見て、こじゅうろうさ、ふぁ、おしり、なか、熱くて、うねうねして、ふぁ、すご、しゅごいの、まこのおしり、やらしいよぉ・・・」

尻穴の中はまことの指を待ち望んでいたとばかりに腸壁が蠕動し、しゃぶるように絡み付いてくる。
前にオナニーを見せた時は部屋が薄暗かった。
今、こんなに明るい陽の光の中でこんな痴態を見たら、小十郎さんはどう思うだろうか。
気持ち悪がられるだろうか、それとも、あのギラギラとした瞳でジッと見つめてくれるのだろうか。
小十郎に圧し掛かり、腰を振っている時に感じたあのなんとも言えない熱の篭った視線を思い出し、まことはまた一つ大きな喘ぎ声を漏らす。
尻穴の中の熱い粘膜もまことの指をきゅうきゅうと締め付けはじめ、小十郎のペニスもこうして自分の粘膜で絞られて射精をしてしまったのだ、と思うと勝手に手の中のペニスが戦慄き、先走りが射精のように噴き出した。

「ぁ、あ、でちゃう、でる、イく、い、あっ、あっ、アッ、ンッ、ン─ッ!」

つま先が畳の上でぎゅう、と丸まり尻穴の中も固く緊張する。
そのまま腰を突き出し、射精してしまう、と思った瞬間だった。

ガラリ、と廊下を挟んですぐそこの脱衣所の曇りガラスの戸が開く音がした。

先程はもう恥ずかしくも何ともない、自分のいやらしい姿を小十郎さんにたくさん見て欲しい、とまで思っていたのに、その生活感のある音は一気にまことの頭を冷やし、常ならぬスピードで体を起こすとピシリと正座をしてちゃぶ台に向かう。
固く勃起したままのペニスがハーフパンツの中で窮屈そうにしているのを上着で隠し、ギュンギュンと音を立てる心臓を必死に落ち着かせ、何事もなかったかのように飲みかけの麦茶に手を伸ばした所で調度小十郎が居間に入ってきた。

「先に借りちまって悪かったな。・・・何だ、随分顔が赤いが・・・熱が出たのか?『しゃわあ』は浴びずに寝るか?」
「いえいえ!気にしないでくだ・・・さい・・・だ、大丈夫、です。僕も、お風呂、入ってきます・・・」

何もなかったように、何もなかったように、平常心、平常心、と呪文のように心の中で呟いていたまことは、小十郎が居間に入ってきたのと同時に顔を上げた。
そして、腰にタオルを巻きつけただけの小十郎の姿を見たのだった。
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