プチトリ!9


唇を湿らせる為だった行為は、次第に愛撫になっていった。
もう隠す気が無くなったまことは勃起させたペニスを縄ではなく固い腹筋に擦りつけ、うっそりとした笑みを浮かべながら目を閉じている小十郎のぷつぷつした頬を舐める。

「ぁ、あ、まこの、おちんちんっ、おにいさんのお腹でつぶれてるの、ひぅ、ん・・・はぅう、あっ、んっ、ぐちぐちって、きもちぃの!・・・っ、あのね、まこ、まこの、ンッ、まこのヒミツ、おにいさんに教えてあげる・・・」

しりたい?と聞いてきたまことに、頬を這う舌の感触を堪えていた小十郎ははっと目を開く。
自分を見下ろす瞳には、相変わらず情欲しか伺えなかった。
何を告白するつもりだ、と慎重に小さく頷くと、まことはふるりと身体を震わせて擦り付けていた身体を離す。
ゴクリと緊張した小十郎に、まことは恥ずかしげに瞼を伏せるとそっと自らの下肢に手を伸ばした。

「ぁ、あ、みて、まこのおちんちん、こんなにとろとろなの・・・ふぁ・・・」

する、と下穿きが下ろされ、だぶついた上着の裾から覗く白い足が薄暗い部屋に浮いているようだった。
その足の間には透明な粘着液が糸を引いて垂れ落ちていて、小十郎は思わず眉を顰める。

「あのね、あの、まこのヒミツはね・・・まこ、まこ、もうね、ずっとオナニーしてなかったの・・・ああぅ・・・言っちゃった・・・」

『おなにー』とは何なのか、と思ったが、この少年に聞いても良い答えは返ってこなさそうで、小十郎はふっと鼻息をつくと目の前で自慰をしながらひゃんひゃんと喘ぐまことにただただじっとりとした視線を向けた。


男の人に見られながら、いやらしい事をするとものすごく興奮する、とまことは上着の裾に手を入れ、先走りに濡れたペニスをきゅっと握りながら思う。
久しぶりに握りこんだペニスはいつもよりも敏感で、皮からはみ出た先の肉を少し擦っただけで腰がガクガクと戦慄いてしまう。

「ひあ!あ、あぅ・・・、もう、もう、まこ、限界なの・・・、ひさしぶりだから、いっぱいすごいの!あっ!あ、あうぅ・・・っ!」

そう、自分はずっと我慢をしていた。
今その我慢の原因の佐助さんはいないし、更に目の前にはこんなに素敵な男の人がいるのだ。
男の人が穿いている、あまり見た事のない袴の裾から覗く足はがっしりとしていて、まことはこくんと生唾を飲み込みながらその足に乗りあがる。

「ぅ・・・っ、おにいさん、まこが、一人でえっちなことしちゃったの、さすけさんに内緒にしてくれる・・・?」

ぎょっとしたのは小十郎だ。
唯一抵抗できる足に乗り上げられ、振り落とそうにも再びがっしりと腰元に抱きつかれる。

「内緒にしてくれたらね、まこ・・・、まこがおにいさんにごほうびあげるの・・・」

ぐ、と袴の上から股を探られ、思わす足を跳ね上げると、丁度膝に跨っていたまことの股間を刺激してしまったようで鼻がかった叫び声が上がる。

「ひゃ?!っ、ぐ、ひぃ・・・っ、ぁ、ぁ、いまの、いまのすご・・・ヒッ、ンンン──ッ!」

まことが何をしようとしているか理解した小十郎は必死にまことを引き剥がそうとするが、足を動かせば動かす程にまことのペニスは刺激されているようで、ますますぎゅっと抱きつかれ、甘い声が周囲に響く。

「ン─ッ!あ、アッアッヒッ、とけ、とけちゃう、まこのおちんちんとけちゃうのぉ・・・っ!ぁ、ぁ、おにいさんの、おちんちん、ごほうびなのに・・・」

ご褒美。自分の口から出た言葉に、まことはペニスを膝で捏ねられているせいだけでなく、腹の奥がずんずんと重く、熱くなるのを感じた。
いつも佐助さんにもらっているご褒美を自分がこの大人の男の人にあげるのだ。それはなんて素敵で、いやらしい事なのだろうか。
まことは今にも噴き出してしまいそうになる射精感を必死に堪え、震える指で袴の腰紐を解く。
ぺら、と前丈を捲り下ろすと、眼に入った白い布地に思わず頬を和らげた。

「あぅ・・・ゆきむらさんと、いっしょなの・・・」

幸村は未だにこちらの下着は慣れないと言い、たまに褌を着けている。
物珍しげに見ていたまことに、佐助と幸村は面白がって褌をつけてくれたことがあった。
前がヒラヒラしているのがまことのイメージする褌だったが、幸村にも佐助にも、ペニスの膨らみがわかってしまうようなビキニの下着のような締め方を教えられた。
「身体動かす時なんかはこの締め方のほうがズレなくていいんだぜ?」なんて言われて、そのままイタズラをされてしまったのだが、この男の人のコレはその時の締め方と同じように見える。
自分に圧し掛かりながらにっこり笑った佐助の指先を思い出し、まことも男の顔を見上げて蕩けた微笑を浮かべると、褌の前袋を中央に寄せて隙間から男のペニスを取出した。
- 115 -
[*前] | [次#]
ページ:

トップに戻る
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -