初夢6

皮から染み込んで来た粘液が、まことの乳首にもペニスの先にも触れていて、そこがじんじんと熱く腫れぼったくなっている。
このじんじんしている部分を思い切りつねって、ねじって、ぐちゅぐちゅにして欲しい。
それなのに、服のせいで直接そこに触れられない。射精も出来ない。

『もうだめ、まこ、もうだめ、からだじんじんってして、あたま、おかしくなる・・・おかしく・・・』

ごぷ、とまた口内に苦味のある粘液が吐き出される。
身体の外も、中も白い粘液でどろどろにさせ、全身に蔦を絡ませたまことは、光の入らない瞳からだくだくと涙を流し、それでも必死で助けを求める。

「・・・すけて、たすけて、」

たすけて、さすけさん。
声にならない声で助けを呼んだ瞬間。

「やーっとみつけた!まこちゃん遅すぎるって!」

ばささ、といつもの忍鳥ではない、大きな鷹の足に掴まり葉が茂った薄暗い頭上を割り、陽の光と共にやってきたのは佐助だった。
地に掴まり下から見上げた佐助は、まるで本当に羽が生えたかのように見え、まことはその美しさに息を飲む。

「すけ、さ、すけさん・・・っ!たすけてぇ!たすけ、んぶぅ、あぷっ、やぁ、もうや、どろどろいやぁ!」

佐助に向かって伸ばした指先も蔦に絡み取られ、名を呼ぶのに大きく開いた口にも粘液を零すそれがねじ込まれる。

「あはー、まぁたまこちゃんはおもしろいのに掴まっちゃって・・・」

佐助は自分にも延びてくる蔦を難なく避けながら、とん、と近くの茂みに着地すると、足先でそこの葉影を蹴り上げる。

「まこちゃん、これは『なすふぐり』って言ってね、これが本体」

地面の近くになすが二つくっついたような、言われてみれば睾丸のような形をした紫色の実が転がっている。

「土の中から触手を出して、まこちゃんにぶっかかってる催淫効果のある粘液で人や動物を絡めて動けなくさせるってワケ。それで、その掴まっちゃったのを食べに来た動物のフンを肥料にして成長する。・・・で、弱点はココね」

チャキリ、と握ったクナイで佐助はその実を真っ二つに切り裂いた。
裂けた部分からごぷっ、とまるで血液のように白い粘液を吐き出しながら実が歪む。
するとあれほど力強くまことの身体に絡んでいた蔦がぶるりと戦慄き、ホロホロと崩れ落ち、土に還ってゆく。

「崩れてく・・・、ひゃっ・・・」

急に自由になった身体にまことはバランスを崩し、再び顔から地面に倒れそうになったところを佐助がそっと抱き上げ、そうしてふぅ、と旋毛にあたたかいため息を吐かれた。
佐助さんは忍なので体臭がしない。
それでも、ぎゅう、と抱きかかえられた硬い胸板、かさかさした大きな手で汚れた顔を拭う感触は佐助のもので、まことは心の底からほぉっと安心できた。
佐助さん、さすけさん、と佐助の名を呼びながら首に腕を回し、頭をぐりぐりと硬い胸板に擦り付け、さすけさん、ありがとうございます・・・!といくら感謝してもしたりない気持ちを伝えようとする。
が、パァン、という破裂音と共に全身に走った衝撃に、まことは「ひゃああぅ?!」と甲高い叫び声を上げた。

「まこちゃーん。・・・もう、俺様の作った制服、こーんなにどろどろにして・・・。お八つの時間にも間に合わなかったし」

こりゃ百叩きどころか、千叩き?と佐助が抱きかかえたままのまことの尻をまたパンと叩く。

「ひああああっ、あうぅっ!さ、さすけさんっ!やぁ、おしりぃ、おしりだめです、だめ、だめだめぇ!」
「ダメじゃないでしょ?だいたい、なすふぐり程度倒せなきゃこれから忍としてやってられないぜ?」

ああ、まこちゃんどろどろで床汚しそうだから、ここでオシオキ、していこうか。と佐助は土の上に座り込み、片足を立てると、そこに向かい合うようにしてまことを乗せる。
思わず立てられた膝にペニスをこすりつけようとまことは腰を振るが、またパン、と尻を叩かれ飛び上がった。

「やぁ、まこ、もぅおかしいの、おかしいのに、おしりぱんぱんされたら、まこ、もうだめになる、」
「あぁ、ならこれで催淫液の耐性もつけようか。あは、大丈夫。ギリギリのところになったらちゃんと引いてあげる」

本当だろうか、今、叩かれた後、そっと尻を撫でられただけで一度も射精できていないペニスがキリリと痛んだのだ。
佐助さんはすごい忍で教官だが、本当に自分の限界をわかってくれるのだろうか。
しかし、まことはあぅあぅと止め処ない喘ぎ声を漏らしながら、佐助の両肩に掴まり、言われた通りに膝にペニスを擦り付けないよう尻を突き出して必死に佐助の手のひらを受け止める。
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