いたずらハロウィン5

幸村の熱い指先がつぅ、と優しく耳の毛を撫でた瞬間、触れられた場所から一直線に乳首まで激しい電流が流れ走った。

「・・・っひ、はにゃぁぁ!にゃ、にゃ、あぅうっ!」

ビクンッと身体をしならせ表情をだらしなく蕩けさせるまことに、幸村は震えそうになる指先の神経を尖らせる。

「っは、まこと、殿、き、気持ちいいでござるか?怖くは、ないか?」

そっと毛並みにそって指を動かすだけで自分の膝の上にいるまことの身体がぐんと熱を持ち、若鮎のように跳ねるのに幸村は目の縁が灼けるように熱くなる。

「こわくにゃいのっ!ゆきむらさん、みみ、まこの耳っ!おっぱいにゃのぉ!みみにゃのにおっぱいすごいのっ、もっと、もっとぉ!もっとさわって、おっぱい、じくじくってするのぉ!」

指先に触れる猫の耳もビクビクと震えている。
幸村は熱い息を吐きながら、両耳に手を添えると耳の内側を根元から先に向かってそっと扱き上げた。

「ふぁっ?!ふぁあ、だめ、それ、中、ナカだめにゃのぉっ!しごくのだめ、だめぇ、ぁ、ちからにゅける、ふぁ、あ、おっぱいすごい、おっぱいが、ふぁ、とけちゃう、とけ、んぁ、」

力を失ったまことの身体が、ぽすんと幸村の胸に倒れかかる。
それでもまことの腰はペニスをこすり付けようとがくがく震え、次第にまことの蕩けた喘ぎ声と幸村の荒い息がしか聞こえなかった居間にぬちゅぬちゅと濡れた音が響き始める。
濡れた音に気付いた二人が同時に下を見ると、まことのぶかぶかのTシャツは先走りによって漏らしたように股辺りの部分の色を変えていた。
そこがあたっていた幸村の下履きもべっとりと濡れ、まことが腰を動かす度にぐちゅぐちゅと濡れた音を立てる。

「にゃぁぁ!やっ、みちゃいやっ!まこおもらしにゃのっ、まこっおもらししてるにゃぁ!」

「す、ごいでござる、っは、まこと殿、胸もこんな、」

まことの乳首は完全に勃起して、汗で張り付いたシャツをぷっちりと押し上げていた。
見ないで、そこもみちゃいや、と喘ぐまことの言葉が耳に入りつつも抗いがたい気持ちに押され、幸村はじりじりと尖った乳首に顔を寄せてゆく。

「にゃ、にゃにする、・・・にゃうっ!んにゅっ、は、舐めて、おっぱいなめられてるぅ!はぅ、ん、ゆきむらさん、ぺろぺろもっとしてぇ、耳もこりこりってするのぉ!ふぁ、すごいよぉ、ん、ぁ、お漏らしすごいにゃっ、とろとろすごいのっ!ぐちゅぐちゅしてるぅ・・・!」

べろ、と幸村の厚い舌が下から上へと何度も乳首を舐めこする。
ぷつんとしたそれを舌でつつく度に手に触れる耳が、擦り付けられているまことのペニスが、ぶるぶると戦慄くのがわかったが、肝心の乳首は邪魔な布地に覆われていてその感触を味わうことができない。
あまりの焦れったさに、それならば・・・と何を思ったのか幸村は、喉の奥で唸りを上げると前歯で布地ごと乳首に噛み付いた。

「おっぱいぺろぺろにゃぁ・・・ふぁ?・・・ぎっ?!い゙に゙ゃっ!に゙ぃぃっ!!」

虚ろな視線で胸元に顔を寄せる幸村を見つめ、飛んだ笑みを浮かべながら乳首の快感に酔っていたまことの目がその衝撃で見開かれる。
ギチッと白い歯に噛まれた乳首がすり潰されるように捏ねられ、まことの身体はその刺激から逃れようと幸村の膝の上で暴れ、ビクリビクリと痙攣する。
しかしまことが動けば動くほど乳首は右へ左へと引っ張られ、とうとうすすり泣きながら小さく痙攣することしかできなくなったまことの胸を幸村は一層強く犬歯で潰すと、ビチッと音を立ててシャツごと食い千切る。

「ふぇ、にゅっ、いたいの、にゃ、おっぱい、まこのおっぱ・・・いぃっ!?い゙あ゙ぁっ!?あ゙っあ゙っああぁーっ!」

ビッと勢い良く破れたのはシャツだけであったが、まことは幸村のぎらぎらと鈍く光る目、荒い息、汗の匂い、耳に触れる乾いた指の固さすべてに本能的な恐怖を感じ、佐助が言っていた、「虎若子」という言葉を思い出した。

「あ、あ、ひ、」

幸村さん、虎なの、まこ、ねこだから幸村さんに食べられちゃう、膝の上に乗るまことを見上げる幸村のぎらつく視線に、しかしまことは恐怖よりも沸き上がる不思議な快感で背筋をぞくぞくと震わせた。
- 79 -
[*前] | [次#]
ページ:

トップに戻る
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -