いたずらハロウィン4

「ゆきむらさん、にゃんで、にゃんで耳触らにゃいのっ?!んにゅっ、耳、まこのみみ、さわって・・・?」

ぬおぉ!?と顔を真っ赤にして両手を上げ、背中を反らす幸村の膝にまことはずい、と乗り上がる。
するといつもより利くようになった鼻が、つん、と幸村から彼自身の汗の匂いだろうか、まことの腹の奥、ペニスの付け根辺りを痺れさせる香を嗅ぎつけて、まことはんっんっと鼻を鳴らしながらますます全身を幸村にしなだれかける。
胸元に顔を寄せ、万歳をしてがら空きになっている脇に鼻を擦りつけるとくらくらする程濃い匂いに頭の中までじんわりと熱くなってくる。

「はにゅ、ゆきむらさん、すごいの、すごい匂いするぅ・・・」

かくかく、と無意識に腰を幸村に擦り付けながらまことが脇に顔を潜り込ませると、うおお、と叫び声を上げながら慌てて幸村はまことを脇から引き上げる。

「まこと、まこと殿っ!そんな所でな、な、何をっ!は、は、は、破廉恥でござっぶ!?」

破廉恥でござる!と声を上げようと開いた口に、ずりゅ、とつぶつぶした、濡れて柔らかいモノが押し当てられる。
ぐいと髪を引かれると同時にその柔らかいモノが口の中に侵入し、幸村の舌を絡み取ろうと口内を這いずり回る。
何事か、と白黒させる視界いっぱいにまことの蕩けた顔が見え、やっと幸村は初めて味わう感触のそれが猫になったまことの舌だと理解した。
熱く柔らかい舌は今まで何度か交わしてきた口づけの時とは違い、猫のようにザリザリとまではいかないがぷつぷつとした突起が出来ているらしい。

「っは、まこと、まこと殿っ、っく、」

深い口づけに煽られた幸村も体勢を立て直すとまことの背に手を回し、口内を舐め回す舌に己の舌を絡ませる。
いつもより粘度が高い唾液が捏ね合う舌の上で泡になり、ぶちゅぶちゅと下品な音を立てるのでさえ幸村の欲情を刺激した。
腿には熱く固くなったまことのペニスが擦り付けられている。
円を描くように揺れる尻にはピンと伸びた尾がついていて、それがたまにびくりと戦慄き小さく震えるのがたまらない。
カッと燃えるように頭の中が熱くなり、その尻尾に手を伸ばしかけると、まことが焦れたようにぽか、と幸村の胸元を叩いて舌を抜く。

「ゆきむらさんっ、はぅ、みみっ、みみにゃの、まこのみみ、んあ、さわるのっ、みみ、繋がってるからぁ・・・!」

はやく、はやく、と肩にぐりぐりと頭を押し付けられる。顔の横で震える猫の耳は相変わらず伏せられているが、幸村は尻にやろうとしていた手を引くと、ごくり、と唾を飲み込みじわりじわりと手を伸ばす。
一体何に繋がっているのか、と溶けた思考の端で思ったが、答えはすぐに分かる事になる。
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