heat watching4


瞬間、まことは尻肉を震わせながら激しく痙攣をすると、触れてもいないペニスの先から勢いよく射精をし、精液が出なくなるとそのままプシャーッと小水すら飛沫を飛ばしながら噴射させた。

「おわっ?!まこ、漏らして・・・って、まこ?・・・あちゃー・・・」

射精が終わった慶次が腕の中で急に重くなったまことを見下ろすと、その小さな身体からは力が抜け、ぐったりと意識を飛ばしてしまっているようだった。

「まこ・・・まこと、いつもごめん、な?」

汗と淡いシャンプーの匂いがする旋毛に唇を寄せ囁くと、慶次は中腰になり、ぐでんぐでんと揺れるまことの両膝裏を抱え「ヨッ、と」と息を吐いて、M字に開脚させ、胸の上まで持ち上げた。
膝の後ろを抱えられ、まことの靴を穿いたままのつま先が空を掻く。
スカートはまくれあがり、その中身、ペニスが刺さったままの尻穴から空っぽになって小さくなった睾丸、精液の名残と尿をたらたらと流し続けているペニスまで、奴からは丸見えだろう。穴が開くほどソコを見ているに違いない。
そう、思いながら慶次は見せつけるように、まことの小さな舌がはみ出ている唇を己の唇で覆いながら、ゆっくり、ゆっくり腰を引いた。
ぢゅぼっ、ぐぶぶぷッ、プビュッ、と、みちみちに詰まっていた慶次のペニスが大量の精液を絡ませて抜けていくのに従い、破裂音が室内に大きく響く。
ずるん、とペニスが抜けたまことの尻穴は濡れた桃色の秘肉がめくれ、きゅう、きゅう、と数度戦慄いたかと思うとぱっくりと口を開き、ひどい音を立てながら注がれた慶次の精液を噴出させた。

『やっべ・・・また勃ちそ・・・』

自分の脛に跳ね返ってくる粘液を感じながら、慶次はぶるりと小さく身震いをする。

「・・・っと、いけね・・・。まこ、今タオル持ってくるからちょっとだけ、一人で、我慢してな?」

普段だったら意識がないまことを一人で置くことなんて絶対にしない。
しかし慶次は、スカートがめくれたままの、ヒクついて注がれた精液を漏らす尻穴を晒したままの、男とセックスをした痕跡を満遍なく纏ったまことを一人残し、部室から立ち去った。
真田は、どうしてくれるのだろうか。

『楽しませてやったんだ、楽しませてくれよ』

そうして教室までの長くはない距離を殊更ゆっくり歩くのだった。








まことは未だ違和感を感じる尻穴と、鈍い筋肉痛がある内腿をかばうようにゆっくりと廊下を歩いていた。
付き合いたての頃の慶次とのセックスの翌日は毎回こんな感じだったけれど、ここしばらくは慣れてきたのか、行為自体が落ち着いていたのか、翌日まで引きずる事はそうそうなかったというのに。
それだけ昨日のセックスが激しかったのだ、と思い出して、まことはじんわりと頬を染めた。

『なんか・・・とんでもないかんじ・・・』

他の人のセックス事情なんてまことにはわからないが、それでも自分と慶次先輩のセックスはちょっと普通ではないような気がする・・・と下腹部を撫でてやる。
男同士なのに、お尻にペニスを入れるなんて・・・ましてや、お尻の奥、いや、もうお尻というよりも臓器・・・胎内にまで精液を注がれてしまった。
それも、人に見られながら──・・・。
自分を見つめながらペニスを扱く男の姿を想像し、まことは撫でている下腹部の奥がズクンとうずくのを感じ、慌てて姿勢を正す。
こんな真昼間からなんてことを考えてしまっているのか、と赤く染まりそうな頬を両手で挟んで揉んでいると、カバンに入っている携帯から軽快な音が聞こえて我に返る。
先輩からのメッセージだとまったく疑わず、廊下の端に寄りながらいつも通りに指紋認証でメッセージ画面を開くと同時に、まことは「ヒッ、」と息を飲んだ。

画面いっぱいに写るのは生々しすぎるポルノ写真で、それが自分だ、と気づくのに時間はかからなかった。
知らないIDから尻から精液をたらし、涙と鼻水と涎でぐちょぐちょの自分の写真が送られてくる。
ショック状態から戻り、携帯を持つ手が震え始める間にも、ポンッ、ポンッ、ポンッ、と軽快な音とともに、何枚も、何枚も、写真が送られてくるのだ。
ちょっとずつ角度を変えた尻穴のアップから、自分の顔のアップ、身体全体がわかるように撮られた写真もある。

「な、なに、なんで、」

これは明らかに昨日の写真だった。
服も、周りの部室の様子も昨日セックスをした時のものだ。
ザッと脳裏にあの時感じた、異様なまでの熱視線を思い出した。

間違いなく、これはあの時、覗いていた男、そう、真田幸村という男が送ってきているに違いない、でも、なんで、こんな、

そう頭を混乱させていたまことの携帯が少しの間沈黙をしてから、再びポンッと鳴る。


『写真を公開されたくなければ、明日の16時、一人で、武道館倉庫まで来られたし』


まことはしばらくの間、廊下の端、携帯を見下ろしたままの姿勢で固まっていた。
どこかから自分を呼ぶ声が聞こえた気がして、見開いたままの瞳をぱちん、ぱちん、と瞬かせ、顔を上げるとキョロキョロと周囲を見回してしまう。
廊下の奥から慶次先輩が歩いてきて、まことと視線が会うと嬉しそうに手をあげるのが見えた。

「ぁ・・・」
「まこー!今朝はどうして先行っちまったんだよぉ!・・・・・・って、まこ?どうした?なんか、すっげぇ、」

エロい顔してるけど?と、表情を変え、まことの大好きな雄の顔をして囁かれて、まことはやっと自分が興奮しているのだ、と気が付いた。

そう、今、自分はとても興奮している。
他人にセックスをしている所を見られ、写真を隠し撮られ、脅迫されているというのに、恐怖心を抱くところかとても、とっても興奮しているのだ。
真田幸村はこの写真でオナニーをしたに違いない。
慶次先輩とセックスするまことを思い出し、写真のまことを見て、昼間何度もシコシコしたというのに、夜も我慢ができずにオナニーをしてしまったはずだ。
そして、オナニーだけでは飽き足らず、こうしてまことの身体を強請ってきたに違いない・・・。
想像の中だけではなく、現実にまことの身体をいいようにして、セックスして、種付けしようとしているのだ!!!

「ぁっ、ぁっけいじ、しぇんぱ、た、たいへん、なんれしゅ!」
「なぁんだい、まこと?」

気づけば横に立っていた先輩に腰を抱かれていた。
まことの大好きな先輩の体臭に包まれ、ますます蕩けるような笑顔と声で慶次先輩に囁かれ、まことはグイッ!と両手で持っていた携帯を突き出した。

「まこ、まこの・・・まこのおまんこ!ね、ねらわれてますっ!」

意外と大きく声が響き、離れた所にいた女子がぎょっとした顔でこちらを向いたのがわかった。
が、携帯を目にした慶次も、その慶次を見つめるまことも、もう周囲の事など目に入っていなかった。

「・・・まこは、どうしたい?」

「まこは?・・・まこは・・・僕は・・・」

手が、無意識に下腹部の辺りを握りしめていた。
見つめあっている先輩の瞳は、窓からの光を反射してキラキラと輝いている。
しかしまことには、その奥に隠れている暗く粘ついた熱が、今にも噴出しそうになっているのが手に取るように分かった。

そうしてパチン、と瞳を一つ閉じれば、ジリリ、とまことの瞳の奥も疼いたのだった。

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