heat watching3


きもちぃ、おまんこきもちぃよぉ、とうわごとのように喘ぎながら、まことはそれでも射精の一歩手前でとどまっていた。
もっと、もうちょっとだけ、指をずぼずぼしてくれれば──・・・
もうちょっとだけ、先っぽをくじってもらえれば──・・・
まことがきゅぅん、と喉を鳴らしておねだりをするように先輩の胸元に頬をこすりつけては尻を振っていると、ふ、と違和感を感じて動きを止めた。


──濡れた音が聞こえる。
ぶちゅっちゅっちゅっと一定のリズムに乗った粘っこい音で、耳をすまさなければ聞き逃してしまいそうな程小さかった。

それは自分のスカートの中からだったのかもしれない。
しかしまことは直感で『ロッカーの中で、自分を見ながら男の人がおちんぽをしごいているのだ』と感じてしまった。

その瞬間、じゅわわわわっ、と脳が蕩けた音がした。

幸村という男が他人だったのもよかったのだろう。
知り合いだったら感じたであろう気まずさを感じる事なく、まことは脳内に自分を見つめて興奮し、ペニスを扱いているだろう男をありありと思い描く事ができた。
男は自分を見て、なんていやらしい女の子なんだと思っているに違いない。
スカートの中に男の頭を受け入れて、こんなはしたなくガニ股を開いて、腰を振っている自分を見ながらするオナニーは気持ちがいいのだろうか。
いや、きっとあんなに濡れた音まで立てて扱いているんだから気持ちいいのだろう。
もっと、もっと、おちんぽを触らなくても達してしまうくらいに自分を見ていやらしい気持ちにさせたい。
どうしたらいいのだろう、そうなったら自分も、きっと、もっと、イってしまうくらい気持ちよくなれるはずなのに・・・

「っ、っ、あっ、」
「まこ?」

脳の中と身体の中で、甘いサイダーが弾けるような感覚を味わったまことは、それでも奇跡的に達していなかった。
震える手で自分を抱えている慶次の胸元を押して距離を取る。
改めて見上げた先輩の顔は、目元を赤く染め、発情した雄の顔をしていて、まことは先輩のそんな顔を見ているだけで何かが胸元からこみ上げてきて「あぁあ・・・」と甘いため息をはいてしまう。
そして、甘いため息を吐きながら、その手をスカートの裾にやった。
それをふわりと捲ると裾を咥え、するとぱちくりと目を開いて驚いた顔の先輩を見て、してやったりと少しだけ嬉しい気分になる。
そのまま先輩に背中を向けて、ロッカーと対面すると、まことは見せつけるようにパンティを引き下ろした。
ぷりんっと抑え込まれていたペニスが飛び出し、溢れていた先走りが跳ね、床に糸を引いた。
先走りでぐしょぐしょになったパンティのクロッチ部分にも何本も淫液の糸ができ、ひざ下まで下したパンティが床に落ちると「ベチャッ」と重く濡れた音がした。

『みて、みてる?ちゃんと見てる?まこ、まこが、男なのに、おちんぽがクリトリスになってるところも、お尻の穴がおまんこになっちゃってるのも、ちゃんと見て、まこ、男なのに、せんぱいのおちんぽ、おちんぽとセックス、はぅうう〜っせっくしゅっせっくしゅするのっせんぱいとせっくしゅするところみててぇっ

まことはじぃっとロッカーを見つめながら、口からスカートの裾を落とすと、焦点の合わない瞳を緩ませてにこぉっと満面の笑みを浮かべた。
そして今度は背後にいる先輩に向かって尻を突き出し、スカートを捲り上げると、両方の指で尻の割れ目をくぱりと開き、縁がめくれあがっているだろう肉穴を曝け出し、甘い甘い声を上げた。

「せんぱぁいまこの、おしりのおまんこに、しぇんぱおのおちんぽっいれてくらしゃい

「っ、ああっ、今、イれてやるからなっ」

肩越しに振り返った慶次は、雄臭さの中に嬉しそうな色を見せて、すぐにまことに覆いかぶさってきた。
淫穴を開いている自分の手の上に先輩の大きな手が被さって、更に尻の割れ目を開かれる。

「ああぁひらいちゃうっしゅごいひらいて・・・ひっひああああああかたいのっカチカチおちんぽきたぁっまこのおまんこにささって、は、はいってくりゅうううぅぅあちゅ、あちゅいのっあちゅあちゅちんぽぉっ・・・あっ、あっ、あ゙っあああ゙っ

慶次のペニスもガチガチに育っていて、先から粘液を幾筋か垂らしていた。
その熱く育った雄肉がぱっくりと開かれたまことの尻穴に押し付けられ、期待しきって蠕動する濡れた淫肉をこじ開けていく。
太い亀頭が潜り込んだ瞬間にまことの淫肉は歓喜に湧き、それが肉筒のヒダをえぐりながら奥へ、奥へと潜り込んでくる快感に、抵抗も出来ずに射精した。
ぴゅるるっと勢いよくロッカーの方に向かって精液を飛ばしながら、はくはく、と口を開閉して身体を戦慄かせるまことの腰を、慶次はがっちりと掴み直すと更に奥へと腰を突き立てた。

「ンお゙っ?!あ゙っめっ、らめっ、しぇんぱ、い、イッて、イッてりゅ、」

「まこは、イッてる時にっ、奥、突かれるのっ、好きなんだよなぁッ?!」

言葉の通りにうねって食い絞ろうとする肉壁を掻き分け、常よりも太く、固くなっている先輩のペニスがどちゅんっ、どちゅんっ、と結腸間近の奥を突く。
そのあんまりな快感に、まことの尻の奥が、じゅわんっ、と女の子のように淫液を噴出した気がした。

「ッ?!ッイ、ッ、ッ
「ぁ、っ、まこ、シめすぎ、あー、すっげ、絞られる・・・ッ、」

唾液が零れる半開きの唇を戦慄かせ、まことは何かが漏れ溢れている尻を痙攣させた。
ガクガクと震えて崩れ落ちそうになる上半身を、しかし先輩がまことの両腕を掴み留める。
そのままグイ、と馬の手綱のように背中が反るほどに腕を引かれ、尻にハマっていたペニスが今度こそ結腸へと繋がる淫穴を思い切り押し付いた。

「ふぁっぅお゙っお゙っぁああっ

『ふかいっおちんぽふかいぃいっ』と叫び声をあげたつもりが、まことの口からは獣のような雄たけびだけが漏れた。
ほとんどぐるんと白目を向き、舌を突き出して唾液を漏らし、獣の声を上げ悶えるまことの顔を覗き見て、先輩はウッと呻いた後一層呼吸と腰の動きを荒くする。

「ああーっ!くっ、はぁ、まこ、まこっ、そのすっげぇエロい顔、真田にも見せてやって、ほらっ、」

耳元に掠れた声で囁かれ、グイッ、と一層腕を引かれ、その間にもズンズンと結腸を突かれながら、ロッカーの並ぶ壁に顔を向けられた。
ずらり、と並ぶ無機質なスチールの箱の壁。
しかしあれらのどれかの中に男がいて、息を乱し、自分を見ているのだ。

「あ゙っあ゙あ゙っっっ

「まこ、まこ、今、まこの事が好きだって男に、俺とセックス、してる所見られてんだぜ?ぁ、まこの事、ウブそうで、かわいいって、気になったんだってよ、はは、っく、なのにっ、すっげ、こんなエロい顔して、男のちんぽ尻にハめて、アヘってる所、見られて・・・、全部、見られてんだぜ?このエッロいアヘ顔も、俺のちんぽ、ハマってるとこも、見られて、興奮されて、今真田、まこの事見ながらちんぽ扱いてる、ほら、ここまでくっさいザーメンの臭い、する、ぁ、っ、ぁあ、っ、」

「───ッ─────ッ

声も、出せなかった。
尻穴の奥、先輩のペニスで捏ねられ突かれてぷっくりと膨れた結腸のすぼまりが、くぱっ、と口を開けて、今にも精液を噴射しようとしている戦慄く尿道を、先輩の腫れた亀頭の先ごと銜え込んだ。
先輩も、そのまま勢いを殺すことなく射精欲のままに、ぐぼっ、ぬぼっ、と腰を振り、キツく締まる肉穴に敏感な亀頭を擦り付け、その一層奥に亀頭を潜り込ませると腰を震わせながら長い、長い射精をした。

その間中、まことはずっと見開いた瞳でロッカーの空気穴から自分を覗く男と視線を合わせていた。ような気がする。
実際、どのロッカーにいるかもわからないのだが、それでもヂリヂリとした熱視線に、身体中を焼かれているのは感じていた。
そう、男は、真田幸村という自分に好意を持っているその人は、きっとあの、自分が使っているロッカーの中に入っている。
中には大したことのない物しかおいていないが、空調がコロコロ変わる教室用にいつでも羽織れるパーカーが入っている。
そのまことの匂いの染み付いたパーカーで溢れる精液を拭いながら、男はまことの痴態を見て、オナニーをしているのに違いない。
男の人が、パーカーじゃなく、まこと自身を、今の、この、慶次先輩のように、犯したいと思いながらオナニーを、おちんちんを扱いている───!

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