summer heat 2


真っ暗闇の中、木の幹に背中を預けたまことは、目の前にしゃがむ慶次に向かって足を開いて腰を突き出し、浴衣をそっとめくっていく。
暑いせいだけじゃなく、全身から汗が噴き出している。
ふっ、ふっ、と腰元近くから聞こえる慶次の興奮を隠しきれない荒い鼻息に、まことは恥ずかしさと、それ以上に胸の奥が甘く痺れる快感を感じてしまう。
あの素敵でかっこいい先輩が、自分に興奮をしている───。
もっと先輩の鼻息を荒くさせたい・・・自分を見てあの大きなおちんぽをガチガチに勃起させて、血管だってゴツゴツに浮いて、そのさきっぽからだらだら先走りを垂らして、そのくらい自分を求められたら・・・──。

「ひぃん・・・

想像の中の下品な先輩の姿に興奮し、まことは小さく声を漏らすと腰を震わせた。

「まこ、なぁに一人で楽しんでんの?俺にも早く見せてくれよ、その『すんごくエロいパンツ』ってのさ」

少しだけ上ずった声で言いながら、慶次は待ちきれないとばかりに両方の大きな手を浴衣の裾から差し込み、汗ばんでいるまことのふくらはぎから膝を撫でる。
きっちりと着こんできた浴衣だったが、割り開かれれば腰元の締めが甘くなり、帯も緩んでしまう。
まことがめくるよりも早く、慶次の手がまことの膝裏をくすぐり、そのまま柔らかい太ももの後ろの肉を揉みこみながら上がってくる。

「・・・あ、なんも見えねぇけど・・・エロい匂いする・・・」
「ひぁ、だ、だめですっ!今、いま、そこ、蒸れて・・・!っ!っ!だ、だめっ!先輩っ!」

ぐい、と下前がめくられ、先輩の目の前にまことはとうとうだらしない下半身を晒してしまった。
闇に包まれた木立の中、どんなに近づいても何も見えないだろうが、敏感な恥ずかしい個所の間近で先輩の荒い鼻息が鳴るのにまことは羞恥で全身を震わせる。

そこは、きっと汗のせいだけではなく蒸れている。
さっきから痛い程にソコが硬くなっているのだ。
先輩に見せる為に、浴衣と一緒に買った、女の子用のいやらしいパンティ。
小さな生地はスケスケで、テカテカ光ってて、濡れると全部丸見えになる。
そんないやらしい所から10センチと離れていないところで、先輩の頭が動いている───。

「んっんっひぃい、しぇんぱい、らめ、お、おちんぽぉ・・・まこのおちんぽ、クンクンしないでぇえ・・・」
「っ、はっ、はは、こんな雌の匂いぷんぷん出しといて?腰だってカクカクしてっけど?」
「やっ、ちがっ、そんなっ、うそぉ・・・」

確かにまことの腰は勝手に揺れ始め、嗅がれている雄肉を先輩の鼻先に押し付けようとしていた。
しかしそれを指摘する慶次の声には嫌悪の様子はなく、ますます息を荒くして興奮をしているようだった。

最近まことは、先輩は自分が下品な事をしでかすのが好きらしい、と分かってきた。
『おとなしくって、ちんまくって、かわいらしい後輩のまこと』が、大きくガニ股を開いて、腰を突き出し、両手で尻肉をかき分けて自らトロトロの肉穴を晒し、真っ赤に染まり欲情しきった顔で、ペニスを求めて聞くに堪えない淫語まみれの喘ぎ声を上げる、そんな姿が大好きで大好きでたまらないのだ。
なので、まことは恥ずかしい、恥ずかしいけれど、恥ずかしくてたまらないけれど、下品な自分に興奮してくれる大好きな先輩の為に、大好きな先輩を喜ばせる為に、木の幹についていた手を離し、先輩の頬に触れた。
先輩はその手に頬ずりをし、熱い息を吹きかけながら、ちゅ、ちゅ、と指の先に、手の甲に唇を落としてくれる。
まことはたまらない、とばかりに一度大きく身震いをし、キスをされていた手を、自分の腿を撫でる先輩の手に重ね、自らグイッと大きく足を割り開いた。

「ふぅうっしぇんぱぁいまこの、まこのおちんぽむれむれのおちんぽ、おくちに入れて、ぺろぺろしてくださぁぃ・・・

そして、ガニ股で大きく足を広げたまま腰を振ると、スケスケのぬとぬとになっているパンティを、目の前の先輩の鼻か、頬か、額かに擦りつけた。



腰元の先輩から、笑い声にも、ため息にも聞こえる小さく息を吐く音が聞こえ、まことは一瞬我に返りそうになる。
暗いのだから、自分の恥ずかしいとろとろなおちんぽは見えていないだろうから、どう言い訳をしてこんな淫猥なセリフを口にして腰を振った自分を誤魔化そうか、と狼狽えた瞬間、ぢゅる゙る゙る゙るるるる〜〜っとパンティごと、ペニスを熱い咥内に含まれ、啜られた。
睾丸までも吸い取られ、その中にある大切な球を唇でコリコリと食まれながら、厚くねっとりとした舌が器用に動いてパンティの上から亀頭を嘗め回す。
太ももを撫でていた手はいつの間にか尻たぶを揉みしだいていて、紐一本で隠れもしていないまことの尻穴を狙っていた。
既に、そこはペニスを待ち望む性器になっている。
穴の縁は排泄器官の肛門のようなすぼまりはなく、ぷっくりとふくれ、紐伝いに垂れた先走りを絡ませて戦慄いていた。
先輩の指がその性器に触れると、まことは先ほど感じた不安などなかったかのように、猫の子のような声を漏らしながら自ら腰を振り、尻穴を肉穴と変えて嬉し気にその太い指を飲み込んだ。

「にゅぅぅぅ〜〜〜ッゆ、びぃ・・・お外で、こんな、はじゅかしいかっこうでぇ〜おちんぽしゃぶられてっ、しぇんぱいのゆびっ、ゆびぃ!おしりにいれてもらってっぁ、ぁ、あ、あ、で、でちゃう、しぇんぱい、おそとでざーめんっ!まこっ、おそとでっ!おんなのこのかっこうしてっ!しぇんぱいのおくちにぃざーめんおもらししちゃいましゅうう〜〜〜ッ

まことは絶好調で先輩を煽るための淫語を喘ぎ、腰を振る。
周囲が真っ暗だったのもよかったのかもしれない。
己がどんなに醜く卑猥で淫猥な格好をしても、先輩の目には映らないのだから・・・───。

まことは発情した雄犬のように腰を振り、腰を突き出しては先輩の熱い口内にペニスをねじ込み、尻を突き出しては肉穴に潜り込んだ指を締め付ける。
あとちょっと、あと少しで先ほどの言葉通り、外で女装をしたまま先輩におちんぽをしゃぶられて射精してしまう、という時だった。
にゅぽんっ、と肉穴から先輩の太い指が抜け、まことのペニスも熱い口内から放り出されてしまった。

「ぁ、ぁ?にゃ、んれ、」
「ン?ああ、・・・まこ、もうちょっと待ってみてって、」
「や、やぁ、イくぅ、もうでるのにっ、」

あと一寸の所で射精を止められたまことは、近くにあるだろう先輩の顔元にペニスを押し付けようと腰を振るが、うまく避けられているのか何かに当たる様子はなく、ぷるんぷるんとパンティの中に詰まった雄肉を揺らすだけになる。
それならば、と尻肉を割り開いていた自分の指を、先輩の太い指が抜けて物欲しげに戦慄いている肉穴に押し込んだ。

「んっぁ、はぁ〜
「あ、コラ、まこと、何してんの」

一番長い中指を根元まで押し込み、きゅうきゅうと締まる腸肉をかき回す。
それでもさっきまでの先輩の指の気持ちよさにはちっともかなわず、まことはもう片方の手の中指もずぶずぶと押し込んでいく。
肉穴の縁がぐっと広がり、先輩の指にも相当する質量だというはずなのに、しかし何かがまったく違う。
ぬちぬちとそこをかきまぜても、つぶつぶとした肉壁を指先でぐいぐい押しても、あの腰が震えるような快感には程遠いのだ。

「あぁ〜、ぁはン、ンッ、ンッ・・・んぅぅ・・・やぁあ・・・せんぱい、せんぱぁい、いじって、イくの、イきたいの、おちんぽやだぁ〜!」
「・・・ぅ、あー、あー・・・もうちょい・・・あ、ほら、上がった」

どう訴えても肉穴も、ペニスもいじってくれない先輩に焦れ、まことはあまりの切なさに腰をふりたくりながら穴を乱暴にほじり崩そうとした、瞬間だった。

ドォン、と腹の奥に響く重低音が頭上で響き、あまりにも近く、すぐそこで花火が咲いた。
周囲は真っ昼間のように明るくなり、まことは涙でぐずぐずになった視界の中、自分の足元に跪いている先輩とばっちりと目があった。

自分を見上げる先輩の瞳の中に、空に描かれた大輪の花が映り込み『きれい』だと思った。
その先輩の視線が舐めるように自分の顔を見て、乱れた浴衣から覗いているスケスケでぬとぬとでまことのピンク色の亀頭に張り付いているパンティを見て、更にそのがに股に開いた足の奥、紐を食い込ませながら己の指を2本飲み込み、物足りない、と口を尖らせ戦慄いている肉の穴を見て、最後に再びまことの顔に視線を戻した。
その時には先輩の瞳は、お世辞にも『きれい』といえるものではない、欲望に滾った獣のような瞳をしていたが、まことはその瞳の色にこそうっとりと見惚れきり、ゆるゆると腰を揺すってそんな瞳をした先輩の顔に熟れきった亀頭を擦りつけようとした。
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