詰襟セーター10


「すっげここ濡れて・・・、エロい匂いする・・・」

慶次の荒い吐息が濡れた股間にかかり、まことは小さく震えながら身をくねらせ、きゅうん、と喉の奥から子犬のような鳴き声を漏らす。

「なぁまこ、さっきはここ、どうやっていじってた?俺の匂い嗅いでさ、俺の指だって思いながらいじってたの?」
「う、っふ、ちが、そんな、」

まことの割れ目は閉じているもののその狭間からはひっきりなしに淫液が溢れ出ておりシーツの染みをますます広げていた。
それに無意識にか、慶次を煽るように丸い尻をシーツに擦りつけ、その目の前でカクカクと腰が小さく揺れていた。

「俺は・・・俺は今、まこのココ・・・入れたらどんなだろうとか思いながら・・・扱いてるけど・・・」
「──ッ?!・・・ッ、ック、ヒ」

熱い吐息の狭間に告げれば、まことの足が大きく痙攣した。
クンッと持ち上がった腰が幾度も揺れ、むっちりと閉じていた割れ目の肉すらもわなわなと震えているようだった。

「・・・って、あれ?まこ、もしかして今・・・イッちゃった?」

口元を押さえ、瞳をぎゅうと閉じたまことがこくこくと幾度も頷く。
その合間にも揺れていた腰の奥、割れ目の狭間からぶじゅぶじゅと淫液が溢れ出し、蛍光灯の光を反射しててらてらと輝くのに慶次は目を奪われる。

「エ、ロい・・・まこ、エロくてかわいい・・・なぁ、なんでイったの?俺が──俺がまこで抜いてるとかやらしい事言ったから?イくの気持ちよかった?女の子でイっちゃうのって男の時とやっぱ違うの?」

その問いかけすべてにこくこくと頷くまことに慶次はにまついて緩む頬を抑えられず、でろりと相好を崩す。

「まこ、まこは本当にかわいいなぁ。全部頭から食っちまいてぇ・・・」
「・・・め、だめ・・・たべちゃ、だめ・・・っ、けいじさ、けいじしゃ・・・あぁう・・・けいじしゃ・・・けいじしゃん・・・」

絶頂の衝撃が引いたのか、つぶっていた瞳を薄っすらと開け、まことは丸い頬に涙と汗を垂らしながら必死に慶次に抗議する。
ぼんやりとした瞳が足の間にいる慶次を見下ろし、慶次もその瞳をジッと見上げ、お互い視線を絡ませる。

「ぁう・・・ン・・・」

腿の奥、割れ目のふくらみに慶次の熱い吐息がかかるし、触ってはいけないと言っているのに、慶次の長いポニーテールは慶次が動くたびにまことのふくらはぎや膝の後ろを擽るように掠っていく。
そしてそれらの刺激の何以上にも強く、慶次の視線、ジリジリとした焼けるような視線がまことの肌を燻るのだ。
汗の溜まったへそからなだらかな腹、たぷりとした乳房をなぞり、その先の勃起した乳首をねぶっていく。

「ッヒ、ンッ」

だめ、そんなに見ないで、と伝えたいのに唇が動かないし腕もシーツを掴んだまま動かない。
まことがわなわなと唇を震わせている間に乳首は完全に尖り、それに満足したのか慶次の視線はまた何度か自分の顔を行き来するとジリジリと胸を通過し、へそを覗き、足の奥へと戻っていく。

「ぁ、あ、あ、けいじしゃ、そこ、そこ」
「すっげ・・・びしょびしょ・・・まこって見られてるだけで興奮すんの?」

腿の後ろ、自分では見た事のない所を慶次さんに、あの瞳に見つめられている。
その視線はどんどんと腿を辿り、付け根のぐっしょりと濡れた割れ目を撫で回す。

「ンッ、ンーッ!ん、あっ、アッ、」
「まこ、まこ、まこ・・・かわいい・・・っは・・・あー、俺も・・・俺もそろそろやばいかも・・・なぁ、まこ、最後、最後のお願い!ソコ開いてさ、中・・・中見せて・・・?」

はああ、と一層熱い吐息が過敏な割れ目に吹きかかり、まことは勝手に反り返えろうとする背筋に身悶えする。

「な、かぁ・・・?」
「そう・・・っは、そこ、閉じてるの・・・指で開いて・・・」

慶次の明るい声が少しずつ低くなり、荒い吐息のせいで間が開いていく。
そしてその声の後ろからどこからか聞いた事のある、何か粘ついた物を捏ねているような粘着質な音が漏れているのに気付き、まことは今度こそ背筋を反り返らせ、壁にゴツンと後頭部を強打する。

『けいじさ、おちんちん、擦って、オナニーして、まこの、まこの身体でオナニーしてる・・・っ!』

瞑った瞳の後ろが白く弾ける程の快感が下腹部から背筋を貫き、まことは声もなく絶頂するとそのままずるずるとベッドに横たわる。
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