詰襟セーター5


ベッドの上に膝立ちになって下着ごとパジャマを足首まで下ろし、体育座りをしたまことはまだ上着の裾で隠れている自分の股間を、慶次の目を盗んでそっと指で撫でる。
そこは少し汗ばんでいるもののいつものおかしな液は溢れておらず、ホッと息を吐くと目の前の慶次に恥ずかしげにはにかんだ。

「・・・まこ、ホントにいいのかい?俺、おっぱいだって見ちゃったけど・・・」
「はい・・・慶次さんになら、いいです・・・」

そのままぽうっと頬を染め、小首を傾げて微笑むまことに慶次は一瞬目を見開き、でろりとにやけそうになる口元を手で隠す。

「自分の身体なんですけど、僕も全然見た事ないんです」

羞恥はあるようだが本当に胸よりも抵抗がないらしく、そっと足を開くと躊躇無くパジャマの裾を指先で持ち上げる。
そうしてベッドの前に跪いていた慶次の調度顔の前にまことの秘所が晒された。

「・・・まこ、毛・・・男の時も薄かった?」
「ほ、他の人と比べた事ないから・・・わからないです・・・」
「そ、そっか、他の奴の見たことないのか・・・そ、そうだよな!うん、うん!」

むっちりとした肉付きの良い割れ目、その上に淡く茂る下毛。
如何わしい写真や動画を歳相応に見てきた慶次だが、まことのソコがちゃんと女性器の形をしているのに、記憶の中のどれにも当てはまらない事を不思議に思いながらグッと足の間に顔を近づける。

「あー・・・ホントに割れ目ってカンジ・・・ピッタリ閉じてら・・・」
「っ、慶次さ、顔、近い・・・」

先程の乳輪の穴はみつめているとヒクヒクと戦慄いていたが、こちらの溝はピクリともしない。
慶次はそれになんとなくつまらないような気分を抱きながら、しかし顔を近づけまじまじとソコを見ていると、ふ、と甘酸っぱいような匂いを鼻に感じ、その瞬間、頭で何か思う前にずっと燻っていた下腹部にカッと熱い火が灯ったのを感じた。

「あ、あ、に、におい、や、嗅がないでください・・・!」
「──っ、え?!あ、わ、わり、今鼻息荒かった?あはは、あは・・・。・・・・・・・・・・・・い、いやー!いいもん見れた見れた!やーっぱ人助けはするもんだな!」

尻で後さずったまことが足を閉じると、慶次も不自然な程の勢いで顔を上げ、唐突に立ち上がる。

「け、慶次さん?」
「あ!もうこんな時間だし!やっべ!俺そろそろ帰るわ!まこ、今日はありがとな!なんかお礼貰い過ぎた気がするし、今度俺、何か奢るから!」

そのまままことの頭をぽすりと撫でると、にこやかに手を振りつつも慌てたように部屋を飛び出して行く。
しばらく呆然とその後姿を見送っていたまことだが、バタンとドアが閉まり、部屋に一人だけになったのだ。と我に返ると、じわじわと顔を歪ませ、はう、と熱いため息を吐いた。
- 44 -
[*前] | [次#]
ページ:

トップに戻る
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -