佐助はその自分のペニスに絡みつき、うねうねと蠕動する肉に、思わず腰を震わせ息を呑みこむ。

『こ、りゃ、旦那、ヤバいだろぉ･･･？！こんな身体で初体験済ませたら、そこらの女なんて味気なくて抱けなくなっちまうって･･･！』

幸村の今後の女性関係に思考を飛ばして現実逃避し、なんとか平静を保とうとした佐助だったが、つま先まで痺れるような快感に『･･･いや、俺様楽しんでやろう、って決心したじゃん』とすぐにそれを放棄した。
腸液と奥から漏れる幸村の精液のせいか、ぬとぬとと滑った腸内は潜り込んでくる佐助の肉を難なく受け入れ、精を搾り取ろうと蠕動しながら締め上げる。
入り口が少し、痛いくらいに締まるのもいい。
それに佐助のペニスの一番敏感な部分、亀頭のあたりに、まるで女の秘所のようなざらざらとヒダの立った腸壁が当たるのだ。
みつきが腰を動かす度に、そこが佐助の亀頭を擦り、腰の奥が震えてしまう程の快感を沸き立たせる。

そして、佐助のペニスはみつきにとってもとても具合のいいものだった。
勃起の角度がいいのか、抜き差しする度に亀頭の傘がみつきの前立腺をごりごりと抉るように通っていく。
数度腰を上下に動かしただけで込みあがってきた射精感に膝から力が抜け、仕方なく奥までしゃぶりこめば、今度はペニスの幹の浮いた血管や筋がそこをぐいぐいと刺激する。
大きさも、反り方も、すべてが自分のナカに丁度良く、まるで自分の為に拵えた張型のようなのに、それは熱を持ち、勝手に動いてみつきの身体を翻弄するのだ。

「ンッ、はっ、はは、みぃちゃん、具合良すぎ、ック、や、ば、もってかれそ･･･」
「ふ、っふふ、さ、すけの、おちんちんも、ぁ、すごい･･･すごい、いい、ひ、とけそ･･･なか、あつくて、ぁ、佐助、さすけ、」

お互い、こんなに感じる性交は初めてではないか、と言う程に身体の相性が良かった。
尻穴を突く佐助のペニスのタイミングも、よりいっそうペニスを味わおうと腰を捩るみつきの腸壁も、すべてがぴったりと噛み合い、まるで自分と相手との境がなくなって、重なり合った部分から溶け混ざってしまいそうな程の快感を覚えていた。
膝に乗ったみつきが顔を上げれば口を合わせるのにも丁度いい体格差だ。
先ほどまでのなんとなくギスギスしていた空気はすっかり消え失せ、みつきと佐助は互いを見詰め合う瞳をうっとりと蕩けさせて、腰を揺すり合い、ペニスと尻穴だけではなく肌を、頬を、唇を擦り合わせる。

「キス、してはダメって、ン、言ったのに、」
「き、すって、なにさ、」
「キス、･･･キスは、くちを、合わせて･･･ンッ、･･････ふふ、ふ、そう、これが、キス･･･ぁ、もっと、した、舌も、なめて･･･ン･･･は、そう･･･じょうぅ、れす、ンぁ、」

佐助はついさっき、ぴしゃりと拒否をしたみつきの唇を自らの唇で愛しげに擦ると、教えられるまま舌を伸ばし、熱く濡れた口内を嘗め回す。
みつきも佐助の舌に舌を絡ませ、小首を傾げると大きく開いた唇をぴっちりと重ね合わせ、じゅう、と流れ込んでくる佐助の唾液を啜り飲んだ。