「ってことでさ、みつきちゃんはその中のモン出してこないと腹壊すぜ?」
唸る幸村を微笑ましげにみつめていたみつきに、佐助はチャラチャラと手首の錠を鳴らしながら声をかけた。
心配そうに眉を寄せ、低く響く優しげな声でみつきの体を心配する。
「佐助・・・」
「体壊しちゃ元も子もないって」
小首を傾げ、パチリとウィンクをする佐助に、みつきは困ったような苦笑を浮かべた。
「心配してくださってありがとうございます。・・・でも」
小太郎に目配せをすると、みつきはその腕の中から降り、ふらふらと覚束ない足取りで拘束されている佐助の元へと近づいていく。
みつきが近づくにつれ心配そうな色を浮かべていた佐助の表情は引きつり、目の前でペタン、と座り込んだみつきと同じ高さの視線になると、小さくため息をついて肩を落とす。
「佐助にだけ挨拶をしないのも悪いでしょう?」
「・・・いや、俺様別に気にしないけど・・・って、風魔の旦那!そんなに殺気飛ばさないでよ!真田の旦那も何睨んでんのさ!これって俺様の不可抗力でしょ?!」
おしぼりを片手にもった小太郎からは殺気が、更に隣の幸村からはじっとりとした嫉妬交じりの視線が突き刺さり、佐助は一度天井を仰ぐと「もー・・・、みつきちゃん、ちゃっちゃとヤッちゃって・・・」とじりじりと猫のようににじり寄ってくるみつきを迎え入れるように胡坐をかいていた足を崩した。
「はい、もちろん。佐助、これからよろしくお願いしますね?」
「あーはいはい・・・よろしくね、みつきちゃん」
にこり、と鼻がぶつかるほど近くに寄ってきたみつきと笑い合う。
腹の中は何かよからぬ事を考えているようだが、その笑顔はやはり見とれてしまう程儚げで美しかった。
お互い胡散臭い微笑みを浮かべたまま顔を近づけると、ツン、と鼻頭がこすれあう。
そのまま幾度かじゃれ合うように鼻を擦り合わせ、弧を描いていた瞳を同時にそっと瞑ると唇を重ね合わせた。
「ん・・・」
重ねた唇は想像通りに柔らかく、暖かかった。
今度は鼻がぶつからないように首を傾げると、互いに舌を出して絡ませあう。
『・・・って、コレ、さっき真田の旦那のアレ舐めたんじゃ・・・』
ぬろ、と舌先を舐めあいながらぞっとする事実を思い出し思わず固まる佐助だが、みつきはそんな態度は気にせずに、白い指をピッタリとした佐助の下着に這わせてくすぐるようにペニスを弄る。
形をなぞる様に手を這わせ、先端をやわやわと揉みしだく。
その手淫も、絡みあう舌も、確かに心地の良いものだったが、先程頭を過ぎった他人のモノを舐めた舌を啜っている、と考えに今ひとつ己の熱が高まらない。
ちゅるり、と唾液の糸を引きながら舌を抜いたみつきも一向に熱を持たない佐助のペニスに気がついたのか、小首を傾げていたが不意に頭を下げる。
「っ、みつきちゃ・・・」
ジ、と佐助の瞳を覗き込みながら、みつきの小さな唇が佐助の黒い下着にはむりとむしゃぶりついた。
布の上からカリ首を食まれ、その奥の睾丸をやわやわと揉みしだかれるとさすがにゾクリと背筋に電流が走る。
佐助の僅かに歪んだ表情に気づいたのか、みつきは嬉しそうに目元を和らげるとピッチリとしたビキニの端からペニスを取り出し先端にちゅ、と唇を落とす。
「佐助の下の毛もオレンジ・・・橙色なんですね。髪よりも濃くて・・・素敵」
「ははは・・・ありがとって言った方がいいのかな?」
少しだけ蒸れた下毛を撫で、みつきは愛しそうにペニスを眺め、舌を伸ばすと亀頭を舐めまわしそのまま熱い口内にしゃぶりこんだ。