Pets!22


射精が終わりくったりとした身体を幸村にもたれかけていたみつきだが、体内に注がれる精液の勢いがいつもと違う事に気が付いて、蕩けた顔をふと上げる。

「ぁ・・・ん、なか、すごい・・・・・・っ?!・・・やっ、ゆきむらっ!ァ、ダメッ!そこ、そこはちが、ちがう、ちがいますっ!」

幸村の射精の勢いは思っていた以上に激しかった。
そしてその大きなペニスはみつきの直腸を押し上げ、その先の曲がった結腸へと精液を流し込む。
はっきりと分かる程熱い精液が今まで感じた事のない場所へと流れ込んでいくのに、みつきはとうとうあられもない声を上げて首をふりたくる。

「ぁ、あああ、ひああ、あ、あつ、あついの、なか、おなか、ゆきむら、せいし、ゆきむらの、おく、おくに、ヒ、ア、アア、」
「ぁ、あ、ぃ、と、とまらぬっ、こんな、ぁ、ヒ、みつき、どの、」

まるで排泄をしているかのようにびゅうびゅうと激しく熱いしぶきは尻の奥に注がれ、見下ろした下腹部もどこかぽっこりと膨らんでいる気さえする。
幸村も経験した事のない長い射精にビクビクと身体を戦慄かせ、自分の首筋に力なくもたれ掛かるみつきの頬に幾度も頭をこすり付けた。



外野となってしまっている三人が、様子がおかしい、と感づいて震える二人を引き離したのはしばらく経ってからだった。
小太郎がそっとした手つきでうなだれるみつきの身体を引き上げると、ぢゅぼ、と射精が終わり、萎えた幸村のペニスが尻穴から零れ落ちる。
ぬらぬらと濡れ汚れ、赤く腫れているそれはみつきの宣言通り、このままいくと色も立派なモノになってしまうだろう、と佐助は僅かに眉を顰める。
しかし、それよりも幸村のペニスが抜けたみつきの尻穴にぎょっとする。

『なんだいありゃ、尻の穴っていうか・・・もう性器じゃないか』

大きなペニスに擦られた尻穴は、切れてはいないものの縁が真っ赤に膨れ、幸村の形のままぱっくりと口を広げてきゅうきゅうと収縮していた。
腸液で濡れた奥のヒダまで丸見えで、そこがククッと痙攣しては別の生き物のように蠢くのに、佐助は思わず乱れそうになる息を飲み込んだ。

「・・・は、はは、旦那、大丈夫・・・?」

慌ててみつきから視線を逸らし、こちらもぐったりをしている幸村に声をかけると「・・・ああ」とかすれた声が返りホッと息をつく。
が、安心などしていられない。
順当にいけば、次の餌食になるのは自分なのだ。
幾度かみつきの痴態に煽られそうになったものの、下腹部に意識を集中させ、なんとか佐助のペニスは萎えた状態のまま黒いビキニの下に押し込められていた。

『─別に今更貞操云々って喚く事もないけど、でもやっぱりこういうのって癪に障るっしょ』

自分達を『ぺっと』なんて犬猫呼ばわりして、こんな風に好き勝手されるのは性に合わない。
どちらかというと、自分はみつきのような食えない性格の人間を好き勝手したい側なのだ。

そんな佐助の考えをよそに、みつきは小太郎の腕の中で額にぽつぽつと玉のような汗をかき、力なくうなだれていた。

「・・・オイ、アンタ──、・・・みつき、お前、大丈夫か?」

思わず元親が心配そうな声をかけてしまう程、具合がよろしくなさそうだ。
そんなみつきを抱える小太郎は幾度も顔を覗き込み、腹に手を当て、ふるふると小さく首を振る。

「元親・・・、小太郎も、大丈夫です。・・・・・・幸村の精液、私のお腹の奥、入ってしまって・・・出てこないんです」
「出てこないって・・・」

そういえば、ぱっくりと口を開いていた尻穴は、濡れそぼっていたものの鬼の旦那の時のように吐精されたものを垂れ流してはいなかった。
佐助はつい反らしていた視線を戻し小さな臍のついた白く滑らかな腹に向けると、なんとなくだがその下腹部がうっすらと膨れている気がする。

「幸村の射精・・・濃くて、熱くて、たっぷりで・・・出してる間も、『ぐっ、ぐっ』って、奥、突くんです。ああいうの『種付け』って言うんですね・・・」

いつの間に用意していたのか、小太郎は暖かいおしぼりで汗や跳ねた精液で汚れた顔をそっと拭い、それの心地よさのせいか、自分の発言に酔ったせいか、みつきはほぅ、と気持ち良さげなため息を吐く。
そしてみつきの発言に真っ赤な顔をして俯き、震えている幸村に視線をやると、綺麗になった顔で先程の淫行の欠片も見えない優しげな笑みを浮かべた。

「幸村のはじめて、とっても気持ちよかったです。これからもたぁくさん、いやらしい事教えますから──」

幸村も、いっぱい私に『種付け』してくださいね?と微笑むみつきに、幸村はますます深く俯き幾度か口を開閉させるが、みつきの言いつけを思い出し、結局その口から出たのは「ぐぐぅ」という呻き声だけだった。
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