Pets!20


固まった幸村の頬を、見開かれた瞳から零れた涙がぽろぽろと走り落ちていく。
その様子が可愛らしくて、わざとではない笑みがみつきの瞳を優しく緩ませた。
唇に精液が残っていない事を確認し、ぽかん、と開いたままの唇を優しく啄ばみ、塩辛い頬を舐め上げる。

「ン・・・、幸村、大丈夫です。私がいっぱい、いやらしい事教えてあげます。ふふ、幸村のピンク色の童貞おちんちん、私が真っ黒にしてあげますね?」

額を合わせながら囁いたいかがわしい言葉は、固まったままの幸村の耳に入っていないようだった。
しかし、ぬとぬととした先走りをこぼし始めたペニスを尻穴に宛がい、その先を押し込み始めると、ハッとしたようにせわしなく瞬きを繰り返し、わなわなと唇を震わせて「ぬあ、ああああ?!う、おおおお?!」と色気のない叫び声を上げる。

「みつきっ、みつき殿っ、な、な、ななっ、何を、ッ、う、ぐ、あつ、」
「あっ、んっ、ふぅうっ、ゆきむら、おっきい、ゆきむらのおちんちん、大きいです・・・ぁ、ここ、すごい、広がって・・・ん、う、ううぅッ、」

張り出た亀頭がみちみちとみつきの尻穴を大きく広げると、そこからじんわりとした疼痛とこそばゆいような快感が沸いてくる。
こんなペニスで肉を掻かれたら、どれだけ気持ちが良いのだろう。
早く、早く全部入れたい、早く中に欲しい。
焦るような気持ちに後押しされ、みつきは幸村の震える舌にむしゃぶりつくと腰をグッと思い切り下ろす。

「──ッ?!─ッ!」

ヅプン、と濡れた破裂音がして張り出た亀頭が尻穴に潜りこんだのと同時に、覆った幸村の唇から何かを叫ぶ声が漏れるが、みつきはその声ごと唾液と一緒に啜り上げる。

「ンッ、ンーッ、んはっ、はぁ、はぅ、はいり、ました、ぁ・・・ほ、ほら、幸村、初めて、奪われちゃいました、ね、んっ、もっと、全部、入れて?幸村の、童貞おちんちんで、ずぼずぼって、していいんですよ?私の中、いっぱい、かき混ぜて、」

背中を丸め、幸村に圧し掛かったままみつきは腰を揺らす。
咥え込んでいるのは亀頭だけだが、張り出た部分が腸壁の浅い所を抉るのがたまらない。
次第にみつきの動きに合わせて幸村の腰が揺れてくるのに、みつきはくふん、と満足げな甘い吐息を漏らす。
元親とは違い、幸村の腿も、腰も固定はされていなかった。
このしなやかな筋肉が付いた腰は、初めての快感にどんな風に戦慄くのか、どんな風に自分を求めて突き動くのか。

「あ、あっ、あっ、ゆきむら、もっと、もっとゆきむらの、好きなように、して、いいんです、」

がっしりとした首に腕を回し至近距離で見詰め合っていると、涙の膜が張った迷子の子犬のような、どこか怯えのような感情が入っていた瞳に段々と力が入っていくのが見えた。
ぽかん、と開きっぱなしで震えていた唇が食い縛られ、ハの字に垂れていた眉がキリリと吊り上がる。
みつきの目の前で羞恥に悶えるどこか可愛いらしかった幸村の表情が、欲情した男の物へと変化していく。
それでもその行為はなんの技巧もなく、ただただ必死でがむしゃらだった。
グッ、グッ、と幾度か亀頭が腸壁を抉り、うねる肉を掻き分けて無理やり奥に押し入ろうと、焦れたように腰を跳ね上げさせる。
みつきは蕩けた笑みでそんな幸村を見つめ、乱雑な動きをするペニスが入りやすいようにと尻を揺らしてやった。

「っくぁ、っ、みつき、殿、っ、」
「そう、ゆきむら、ぐりぐりって、して、ンッ・・・ぁ、ぁ、あ、あっ、あああっ!はいって、ます、あっ、アッ、アッ!お、おくっ、おくぅ、ゆきむらの、おく、おくまで、ひゃ、ん、ン──ッ!」

位置が定まったペニスは太い幹で尻穴を裂く勢いで割り広げ、丸い亀頭でキツく締まった肉壁をこじ開け、ゴツ、とみつきの腸壁の最奥を突いた。
幼い頃から慣らされたみつきの尻穴でも幸村のペニスの大きさには鈍い痛みを感じ、思わず身体が固まるが、生まれて初めて感じる肉の感触に酔いしれた幸村はそんなみつきに気が付かず、荒い息を吐きながら幾度も腰を跳ね上げる。

「みつき、どの、みつき殿、みつき殿っ!っは、っくぅう、あつい、あつくて、なんと、柔らかい、」
「─ッ、っく、っ、っ、ゆ、きむらの、ほうが、あつい、です・・・あつ、くて、かたくて・・・っく、ひ、」

裂けてはいないが未だピリピリとした痛みを発する尻穴を、熱の塊のような剛直が幾度も擦り捲る。
その度に腸壁の奥も広い亀頭で広げられ、形が変わってしまうのではないかという勢いでズン、と突き上げられた。

「─っく、ひ、ぃ」

ぴゅく、とみつきのペニスの先から先走りが飛び、幸村の腹にかかる。
同時にパツン、と肉がぶつかる音が響き、ゴリ、と尻の奥のしこりが潰された。
あの大きなペニスが全部入ってしまった。
痛いのか気持ちがいいのか、感覚が慣れない腸内を幸村は幾度も突き上げる。
思わず静止の声をあげそうになったみつきだが、自分を見上げる切羽詰った顔の幸村に気がつくと、欠片だけになった理性をかき集めて安心させるようにそっと微笑んだ。

「ゆ、きむら、っ、ゆきっ、むらぁ・・・、そう、じょうず、じょうず、ですっ、クッ、ぁ、みて、くださ、私の、ここ、よだれ、たらして、喜んでる、でしょう?」

幸村の肩に手を置き、身体を起こすと先走りを垂らす自分のペニスを見せ付ける。
そのペニスと割れた腹筋に、ねっとりとした体液の糸が引いているのを見た幸村は、喉を鳴らして手首の錠を握り締めた。
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