Pets!11


それは、まるでいたぶる得物をみつけた獣のようだった。
松永の血をまじまじと感じさせるその笑みに瞳を細めた佐助だったが、目の前で何のてらいもなくパサリと下穿きを下ろしたみつきに今度はギョッと目を剥いた。
見た目とは違う中身だと分かっても、やはり儚げな姿をした子が白い腿を露にするのにはこちらがイケナイ事をしているような気になってしまう。
下穿きが落ちた軽い衣擦れの音で元親も幸村もハッとみつきを振り返り、それぞれに「な、な、何してやがんだ!」「っ、─っ!ぐぐぅうっ!」と声を上げる。
しかしみつきはそれに応える事はなく、床に落ちた下穿きからそっと足を抜きズレて尻に食い込んだ白の下着を指先で直す。
シャツの裾は尻の下までなんとか隠しているものの、座り込んでいる三人からはチラリチラリとその中身の白い布地とクッと持ち上がった尻が見え隠れする様が伺える。
スラリと伸びる滑らかな足は、ふくらはぎの上まで白いハイソックスを纏っていた。
みつきは腰を曲げると右足のふくらはぎの上、ハイソックスの縁に人差し指の先を掛けてススス、と足首までそれを下ろす。
明るい部屋の中、先程まで隠れていた柔らかそうな足が露出して、ただそれだけなのに元親は自分の腰元がそわそわと落ち着かなくなったのを感じた。
雄の本能がずくずくと刺激され、じわりと瞳の縁が熱を持つ。

───白い腿に喰らい付き、足首でだぶついた布地を毟り取ってしまいたい。

『って、俺ぁ何考えてんだっ!コイツはあの松永の甥で、俺達をこんな目に合わせてる張本人だっつーの!』

逆上せた頭を小さく振り熱を冷まそうとする元親だったが、しかしその目の前で足首にたわんでいた布地が細い指に引きずられ、ゆっくりと桃色のつま先を露出していくのに再び視線が釘付けになっていく。

気が付くと、部屋はシンと静まり返り、幸村の荒い鼻息だけがふぅふぅと響いていた。
右足だけハイソックスを脱いだみつきはそれを床に落としふ、と顔を上げる。

「元親、どうしました?・・・さっきまでの元気はどこに行ったのです?」

その挑発に怒鳴り返そうと元親は口を開こうとしたが、その前に「ああ、」とみつきがコロコロと柔らかい笑い声を上げる。

「元親の元気はココに来てしまったんですね・・・ふふ、少し形が変わってますよ?」

そうしてみつきは呆けて隙だらけになってしまっていた元親に一歩近付くと、素足になった右足で元親の両足の間、下着越しのペニスを腹に押し付けるように、ぐにん、と踏みつけた。
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