春歌は期間内でHE★VENSの新曲を作るという設定となっています。 最近、私どうしたんだろ。いきなり、胸がドキドキしたり…。キュッとなったり締め付けられるような思いになったり、モヤモヤしたり…。 「ナギくん、これってなんなんでしょうか?」 「…………。」 普通、僕に聞くか。 内心で突っ込む。 (てか、そういうのは、年上の方がわかるもんじゃないの?) いや、無いか。以前聞いた幼い頃の話を思い出す。 「えっと…その鼓動が早くなるやつって、どんな状況で起きたりするか分かる?例えば誰かと居るとき、とか」 「…誰か……えっと、それが…」 お相手はST☆RISHの誰かか…?それともQUARTET NIGHTの一人? 頭の中で様々な可能性を考える。何しろ彼女は両方のユニットのメンバーたちに密かに好意を抱かれているからだ。(本人は気づいてないが) そんな彼女だがモジモジして中々言い出さない。 「もぅ、焦れったいなぁ。折角僕が時間を割いてまで聞いてあげてるんだから、早くしてよ。」 「!………そうですよね、すみません。」 じゃあ言います。と決意固めたような表情をする。 (………まだ告白さえしてないのにこんな状態っていざ告白する時大丈夫なのかな?) 息を吸って、吐いて… 「す…皇さんと一緒にいるとなるんです……。」 「き、綺羅ぁ!?」 意外な人物が名前に出て、思わずガタッと立ち上がる。 「キャッ!どうしたんですか!?」 「あははは…ごめん。ちょっと、ね。」 直ぐに椅子に腰を下ろす。 (でも……まさか綺羅だなんて…) 意外過ぎた。しかも彼女と居る時間は自分とそんなに変わらない筈だ。何処でこんなに差が出来たのだろうか。 (あの無口がどうやって落としたんだろ。) そう思いながら、彼女に言い返す。 「へぇ、あの綺羅が…」 「はい。皇さんと一緒に居たり、話したりするとこの辺がドキドキするんです。」 そう言い、七海春歌は左胸、丁度心臓がある場所に手を置く。目は優しく微笑み丸く柔らかそうな頬は桃色に染まっている。 (確定だな…こりゃ。) はぁー、と大きく息を吐く。どうしたんですか、ナギくん!目を見開いてこちらを見る彼女をちらっと見て 「春歌、それはね、」 恋だと気づく瞬間 → |