今日、少し遅い時間帯に流星群が流れるんだってさ。セルティも一緒に見ようよ。



朝刊の記事に書かれる内容を知り、新羅はセルティに聞く。


いいぞ。


液晶画面に見て新羅は思わず頬を緩ませる。



夜。二人はベランダに出た。

暫くは世間話をしていたが、セルティの方が

身体がカクンカクンと。

「眠いのかい?ベッドに行ったらどう?」


眠そうにPDAに何かを打ち込む。


でもまだ流星群見てなうし…


『ないし』だよ。セルティ。普段ならあり得ない彼女の可愛い打ち間違いに新羅は思わず くすっ と笑ってしまった。

「流星群はまた次の機会。それより布団へ向かおう。」

今にも寝てしまいそうなセルティに歩いて寝室まで行くのは難しいと感じ、彼女の柔らかく、細い身体を抱き抱えた。

(……しんら…)

「ん?なんだい?」

セルティの部屋の前に着いた時だった。心の声が聞こえた気がして、小さな声で返す。

(……ありがとう)

君のためだ。当たり前じゃないか、と返すように腕の中にいる彼女を愛しそうに見る。

布団に彼女の身体を沈め、手の甲にキスする。

次の瞬間に、外が流れ星で一杯になった。


夢の中で彼女が流れ星が見られますように

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