ツクモが捕らわれ、俺達は必死に探した。


やっと情報が入り、俺は真っ先に行く。
見つけた時には着ている服はボロボロで数ヵ所怪我をしていた。

弱っている身体を抱き抱え、艦へ目指す。

応急処置はしたが、ツクモは眠り続けていた。

他にも様々な仕事が有るにも関わらず俺は彼女が起きるのを待ち続けた。
「………ツクモ。」

そう言い頭を撫でる。
相変わらず柔らかい髪質だ。俺が頭を撫でていると、

「………ん」

ツクモの目がゆっくり開いた。

思わず撫でていた手で強くツクモを引き寄せ、両手で抱き締める。

「…よかった……」

つい安堵の声が漏れる。
「…ひ…らと…くる…し…」

「あぁすまない。」


つい強く抱き締めすぎてしまった。

腕の力を緩め、ツクモの顔を見る。

うっすらと顔の傷が残っているが、大分よくなってきた方だろう。

「平門…あの…」

『ごめんなさい』とでも言うつもりだろうか。
今はそれより――。

「おかえり。」

「えっ」

「おかえり、ツクモちゃん。」

ツクモは笑顔で

「ただいま。」と言ってくれた。


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