Girl's Side -Day3- 18

ブルーベリーの言葉にみな一斉に眉をひそめた。言ってやりたいことがあるが今はレモンに任せようと、シュガーたちはお互いに目配せをする。


「ブルーベリー、私たち、本当に親友だった?」


ブルーベリーは驚きで目を丸くさせ、伏せた。

「それは…あなたがどう思ってるか知らないけど、私は親友だって思ってた。それすらもいけないって言うの?」

「それじゃ、どうして親友の私にいつも隠し事をするの?」

「隠し事?私が?」

「あなた、身体の具合が悪い時も何も言ってくれないじゃない。何も頼ってくれないじゃない。私がいつも心配してるのに、自分だけで抱え込んじゃってさ。そんなの親友じゃないよ!!なんで何も言ってくれないんだよ!!」

「!!!!だって、それは…」

二人の間に沈黙が流れる。ブルーベリーは心配をかけたくなかったから、等と思っているのだろうか。その気持ちはシュガーにだって痛いほどわかる。だから否定することはできない。けれど、先程の台詞はいただけなかった。

レモンの手を振り払った拍子にしゃがみこんだブルーベリーに近付き、同じように屈む。

「ね、ブルーベリー、あなたの言う通り、小さい頃からその身体と付き合ってきて、もしものときの覚悟を決めてるのかもしれない。だから後悔しないように全力で生きたいのかもしれない。けどね、私たちはあなたに生きてほしいの。もっとこうしてたら一緒にいれたんじゃないかって、そんな後悔はしたくないの」

「シュガー……、わたし、」

シュガーの言葉に首を縦に振る面々を見て、ブルーベリーは漸く、自分が言ったことがどれ程無神経だったか理解した。

「…一緒に行くのはかまわない。でも条件があるわ。身体の調子が悪い時は、すぐに言うこと。自分だけで抱え込まないで、ちゃんと、私や、他のみんなを頼らなきゃダメよ。それが守れるならもうあなたを一人で待たせたりしないわ」

「…ありがとう、レモン。あの…ごめんね、私…迷惑ばっかかけて…」

みんなもごめんと謝るブルーベリーに、シュガーたちはわかってくれたらいいよと笑顔を向ける。
和やかな雰囲気に落ち着いた時、レモンが元々の話はまだ終わってなかったことを思い出し、元の話題に戻った。

「しかし、大人数が危険なことに変わりないよな」

「そうね」

「ねぇ、シュガー…カフェオレのことは、私達がどうにかしたいの。私達で、なんとかカフェオレを連れて帰るわ。いいでしょ?」

「誰もオマエを止めたりしねぇよ。どうせ、ダメだって言っても行く気なんだろ?」

「シュガーちゃんも一緒に行きますの!」

「ええ、そうね。シュガーも着いてきてくれたら心強いわ」

ペシュにブルーベリーが賛同し、レモンも頷くのを見て、シュガーは二つ返事で了承する。ただ。

「うん、もちろん行くよ。……けど、もう遅いし、土地勘のない場所を暗い中さ迷うのはよくないと思う。今はみんなで魔バスに戻って、夜が明けてから、この先に行こう」

確かにシュガーの言う通りだと、太陽の影もない空を見て納得した一同は、一旦全員で魔バスに戻ることにしたのだった。









CreationDate:2015.05.21




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