Girl's Side -Day3- 04

「ここを抜けるとワクティ村よ」

ミルフィーユが指し示す所には大きな鳥のモンスターが鎮座していた。

「怪鳥スノウヘア。今までに何人もの旅人がコイツの犠牲になったわ。スノウヘアを倒さないとこの先へは進めないけど、あなたたちならきっと大丈夫」

「コイツを倒したら、ミルフィーユもいっしょに行こ〜」

「だめよ。ティラミスを放っておけないわ」

「だからって、キミを一人で帰すわけには行かない。ティラミスのヤツが、どこかで待ち伏せてるかも知れないじゃないか!」

「これは私たちの問題だって言ってるでしょ?」

「もう行くぜ。もたもたしてるヒマはないんだ」

「ガナッシュ〜、ヒドイよキミ〜」

「神様を信じなよ。すべて取り計らってくれるよ。人生に耐えられないことなんてありはしないんだ」

神様がいたとして、神様は私たちを助ける存在なのかな。もしそうなら、私のようなモノは作りはしなそうだけれど。…って巫女が言うことではないか。

ガナッシュの言葉に心の中で疑問を返し、シュガーは自傷気味に笑みを浮かべる。

「ふぁひゃーーーーっ!!」

スノウヘアは久々の獲物に出会えて待ちきれないといった雰囲気で襲いかかってきた。








スノウヘアを倒して、先へ。

「逃げなかったってことは覚悟ができたってことかな?」

「オマエは!!ティラミスッ!!」

出口の影からティラミスが現れた。

「彼らのことは気にしないで。私たち二人で話しましょう」


「他人のことに首をつっこんでも話をこじらせるだけだぜ。俺たち他人でしかないんだ。二人の本当の事情なんてわかりやしないんだ。そんなことより今は他の友達をさがす方が先だろ?俺は行くぜ」

「ガナッシュ〜!」

ガナッシュは付き合いきれないとでも言うように遺跡を抜けようと足を進める。シュガーもどうしたものかと考えたが、キルシュたちが全く進む気がなさそうなので、厄介だなぁと思いつつその場に留まることにした。









CreationDate:2015.05.14




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