Girl's Side -Day3- 01 「いやーーーーーーー!!」 「なんだ!?」 外から聞こえる大きな悲鳴に、寝ていた一同は飛び起きた。シュガーとガナッシュは起こっている事態に気付いていたため、驚くことはせず、我先に出ていったキルシュを追う。 「どうした!?またコロシかッ!?」 「死んでマスわん!!死んでマスわん!!殺されたんでスわーーーーーーん!!!」 「うるせぇなぁ。いったいどうしたんだよ!?」 何も知らない風を装い、ティラミスが現れた。近くを通る際びくりと震えるシュガーを、ガナッシュは指先を握って落ち着かせる。 「…ありがとう」 「…ああ」 「まいったね。またコロシですか。のろわれてますなぁ」 「いったい、何人のパペットが死ねば終わるんだっ!クソッ!」 「どうしたんですか!?」 現場にやってきたミルフィーユがパペットの死体に気付いて膝を折った。 「どうして…!?どうしてなのッ!?どうしてわたしたちが、こんなにみじめに殺されなきゃいけないの!?」 「ぴっ!コロシだっぴか!?」 「…村長の家に行きましょう。今私たちができることはないよ」 「そうだけど〜…」 「そうだな。村長に会いに行こう」 「ガナッシュまで〜…」 物言いたそうなキルシュやアランシアを急かし、シュガーは村長の家に向かった。 「…ただいま」 肩を落としながら前を歩いていたミルフィーユが家に入る。シュガーたちも小さく挨拶をして入ると、黙ったまま二人の会話が途切れるのを待った。 「おかえり、ミルフィーユ。どうじゃった?また事件かいのぉ?」 「…………」 「外がさわがしいようじゃが、また誰か殺されたのかの…」 「そうよ、そのとおりよ。また一人、仲間が殺されたわ」 「うむ。そうか。それも運命かの…」 「おじいちゃん!わたし…!」 ミルフィーユはシフォンに抱きついて泣き崩れる。 「うむ。ツラかろう。泣くがええ。いくらでも泣くがええ」 CreationDate:2015.05.12 [ 1/20 ] [ 52/79 ] [Put a Bookmark] ← 戻る |