Girl's Side -Day2- 06

「そいつに手を出すな!」

ガナッシュが声を張り上げ、エニグマはこちらの存在に気付いていたのか慌てることなく振り向く。

「なんだ?助けに来たのか?」

「当たり前…「違う」…!?」
「????」

「……」

ピスタチオの言葉を遮ったガナッシュの台詞に驚くピスタチオとアランシア。シュガーは何も言わずただ眺めていた。

「くくっ…面白い…。オレを殺しに来たとでも言いたいのか?」

「…それも違ったらどうする?」

「おっと!それ以上近づくなよ?今はお前らを相手にしてる力は残ってない。どうしてもと言うならオレはコイツに止めをさしてずらかるだけだ」

「ガナッシュ!!キルシュが殺られるっぴ!」
「俺の事は気にするな!!戦える!!」

キルシュは動かない体を無理矢理動かして立ち上がろうとする。ガナッシュはそれを一瞥するととんでもないことを口に出した。

「俺と融合しないか?」

「ガナッシュ!!裏切るっぴか!!」
「お前…」

「シュガーも黙ってないで何か言ってやれっぴ!!」

ガナッシュとシュガーの目が合う。シュガーはやはり無言で見ているだけだ。

「なるほど…。パワーも高い。属性は闇…。あの女も捨てがたいが、お前ならいい宿主になりそうだ…。はっはっは…。いいぞ…。ようやく光のプレーンを落とす日が来たのか…!」

「だがその前にお前を試したい」

「何!?」

自分の勝利を確信して笑うエニグマにガナッシュは攻撃する。気力は全く残っていなかったらしく一撃で倒れ、消滅した。

「…口ほどにもない」

「ふ〜…そ〜ゆ〜ことだったのね〜」

「俺たちまで騙されるところだったぜ。人が悪いな!シュガーは気付いてたのか?」

「…さぁね」

「…シュガー」

「何、ガナッシュ?勝手に攫われたキルシュも助けてあげたんだし、早く村長に遺跡に入る許可をもらわないと」

「…かなり言葉に棘があると思うのは俺だけか?」

「油断して連れ去られて、アランシアに心配をかけた自分を振り返りましょう」

「……悪かったよ」



「……」









CreationDate:2009.12.30
ModificationDate:2015.05.06




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