Girl's Side -Day2- 05

「あ!ガナッシュ〜!」

「アランシア?…それにシュガーとピスタチオ」

ガナッシュとの合流に成功した。

「三人だけか?」

「違う違う。本当はキルシュもいたんだけど」

「大変なんだっぴ!!エニグマに攫われたっぴ!!」

「融合されちゃうかも〜!」

「…融合の心配はないと思うが、ヤバイことになったな…」

ガナッシュの言葉に反応するピスタチオ。

「融合は嘘だっぴか?」

「いや、直ぐに融合できるなら海岸でやってたはずだ」

「うん。こんなとこまで連れてきても手を出さないってことは、私たちにその気がないとできないんだろうね」

ガナッシュに続いてあっさり言うシュガーにピスタチオとアランシアは突っ込んだ。

「わかってるなら言えっぴ!!」
「わかってるなら言ってよ!!」

「…シュガー…」

「だって確信なかったんだもん」

三人は呆れたようにため息を吐く。

「…つまりじわじわ甚振ってその気になるまで待つのね〜?」

「キルシュ、大丈夫だっぴか?」

「攫われたのがあいつでよかったよ。あいつなら大丈夫だ」


アランシアに笑顔が戻った次の瞬間、

「ひょああああ!!」

大きな叫び声が耳を突いた。


「「「「!?」」」」

「ど、ど、ど、ど、どうしたんですかい!?」
「地下から声がするぺたん!!不気味な声がするぺたん!」

「もしかして…」

コンニャク様とパペットの会話を聞いてシュガーがガナッシュを見る。


「ああ、キルシュがいるかもしれない」






コンニャク様が叫びを上げた家の中には大きな穴があった。どうやら地下室に繋がっているようだ。

「慎重に降りるぞ」

ガナッシュを先頭に、アランシア、ピスタチオ、シュガーが梯子を降りる。微かに声が聞こえてきた。


『どうだ、融合してみる気になったか?』

『い…嫌だ…』

『くっくっく…そうは言っても大分心に隙ができてきてるぞ…。もう一発喰らってみるか?』

『うあああ!!!』


「キルシュ!!」

「根性見せろよ…」

「………、」

シュガーは顔を強ばらせるが、アランシアの心配そうな声に頭を振って意識を戻す。

「…キルシュ…ッ」

「アランシア、大丈夫。キルシュは頭はアレかもしれないけど、ちゃんと強いから」

「…シュガー…うん、大丈夫よ。早く行きましょう」

真剣な面持ちで先を進む四人だが、惜しむらくは先程からのキルシュに対するシュガーの冷たさである。









CreationDate:2009.12.30
ModificationDate:2015.05.06




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