Girl's Side -Day2- 04

三人がトルーナ村に到着した時、村は異様な雰囲気に包まれていた。

「あーやだやだ!なんでこー物騒なの!?」

一人のパペットが叫びながら立ち去る。

「…何かあったのかしら〜?」

「嫌な予感がするっぴ…」

三人で村の様子を伺うと、どうやらパペット達がそわそわしていることが見て取れた。ピリピリとした嫌な空気に気後れしていると、ある家からパペットではなく、こんにゃく様が出てくるのが目に入る。気が立っていそうなパペットよりは話しやすそうだと、アランシアが話しかけた。

「ちょっと聞いてみましょうよ〜。あの〜すみませ〜ん」

「こんにちはでぺたん」

「あなたもここに住んでるんですか〜?」

「私は旅のこんにゃくでぺたん。この村では今大変な事件が起きているでぺたん」

三人は顔を見合わせ、シュガーが代表となって尋ねる。

「大変な事件って…?」

「なんでも続けざまに五人ものパペットが殺されたらしいのでぺたーん!私も怖いから一刻も早く遺跡を抜けてワクティ村に行きたいのでぺたん!でも村長が許可をくれなくて遺跡に入れないでぺたーん!!」

「さ、殺人事件だっぴか!?シュガー!今すぐ抜けるっぴ!」

「でもキルシュが〜…」

「それに遺跡を抜けるには村長の許可が必要らしいし」

「なら早く村長のとこに行くっぴ!」

「キルシュは〜?」

「キルシュがもしこの村に連れてこられたなら、何か変わったことがあるはずだっぴ!村のやその周辺のことなら村長が一番知ってるっぴ!」

「…ピスタチオがまともな事言ってる〜」

「…さっさと抜けたいから理由つけてるだけでしょ」

ギクリ、ピスタチオは肩を揺らす。

「まあ、実際の目的は違うだろうけど、ピスタチオの言う通り、確かに村長に話を聞くのが最善だろうし、行ってみようか」

「こんにゃく様、いろいろありがと〜」






村長の家の前には、見覚えのある人物が立っていた。









CreationDate:2009.12.30
ModificationDate:2015.05.06




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