Girl's Side -Day2- 03

「…なんだ、弱いじゃん」

「「「流石シュガー」」」

エニグマはシュガーの攻撃で膝をついた。

「ちくしょーーーッ!!体が重い!光のプレーンなどでは力が出ぬわ!こうなったら…!」

襲い掛かるエニグマの手を抜けて、シュガーはアランシアとピスタチオを後ろに庇う。キルシュは逃げ遅れた。

「うおおおお!!なんなんだよぉおお!」

「キルシュがっ!」「キルシュっ!」

「ちょ、何捕まってんの!?逃げられると思って後回しにしたのに!」

「融合してやる!!ヤツと融合すればお前らなんぞに負けん!」

「私の方が強いと思うけど。属性的に」

エニグマはシュガーに舌打ちして消えた。

「あわあわあわ!!大変なことになったっぴ!」

「今舌打ちされた!」

「そんな事言ってる場合じゃないっぴ!キルシュが…!」

「キルシュなら大丈夫よ!あんなヤツに負けるもんですか!パニックになっちゃダメ!この洞窟を出ると村があるの。そこへ行きましょう!!」

アランシアの口調が変わっている。ああは言っているがやはり心配なのだろう。

「何でそんなこと知ってるっぴ?」

「キルシュと二人で皆を探してたの!大変だったんだから!」






「あらあら、今日はみかけない人によく会う日だわ」

洞窟を出るとパペットが話しかけてきた。

「???パペットだっぴか?」

「この先にパペットが住んでるトルーナ村があるのよ」

「まあよくご存知ですこと」

「…よく会う日って言ってたけど…」

「そうそう。さっき黒いフードを被った人をトルーナ村で見かけたわ」

「ガナッシュだっぴ!」

「多分ガナッシュね!私たちの友達です!」

喜ぶピスタチオとアランシアだがまだ一人だ。クラスメート全員見つけるには程遠い。

「他には見ませんでしたか?」

「そうねぇ…この辺では見かけないけどワクティ村の辺りで見かけたって人がいたわよ」

「ワクティ村?」

「愛の大使の村だったかな」

「ヒィィィィ!悪魔の村だっぴ!」

「そこにはどうやって行けますか〜?」

「トルーナ村からならベナコンチャ遺跡を通り抜けて行けるわよ」

「…よく解らない名前ばっかりで頭こんぐらがってきたっぴ!」

「う〜ん…ちょっと混乱してるけど、シュガーがいるから平気〜」

「何故私」

「だってシュガー頭いいじゃない〜!」

「……」

「まずはガナッシュだっぴ!早く行くっぴ!」

やっと頼れる人が現れそうだ、とシュガーはトルーナ村に足を向けた。









CreationDate:2008.08.25
ModificationDate:2015.05.06




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