Day1.01 臨海学校当日、マドレーヌクラスの生徒は軽い健康診断と身体測定を受けた。順番に受診するためそこそこ時間もかかるので、初めの方に受けたシュガーは集合時間が来るまでピスタチオに助けを求められてゼン室にいた。ピスタチオは機械―カラマリィ―と対戦していて、シュガーはそれを見ているだけであったが。 「ピスタチオ!!シュガー!!何やってんだ!?もうバスが来るぜ!!」 キルシュが荒々しく扉を開け、セサミを連れて入る。 「今日からキャンプだぜ〜!!」 「オイラ、キャンプには行けないっぴ…」 「それより重要なことが待ってるもんね」 「そうだっぴ!!キャンプなんか行ってたら落第するっぴ!!」 「はっはっは!気にするなよ!アニキだってダブってんだぜ!どーってことねぇよ!」 「しかも2年だっけ?」 「うるせぇな!!セサミ、シュガー!ほっといてくれよ!!」 「ま、仕方ないよね。キルシュだもん」 「酷ぇ!」 「でも落第なんてしたら学校やめさせられるっぴ。ママが魔法なんかやめて家の仕事を手伝えってうるさいんだっぴ!!」 「ぺシュに扱いてもらったらいいじゃん」 「…勘弁して下さいっぴ」 「それなら、キャンプでオレがきたえてやるよ!」 「何やってるの?もうすぐ出発よ」 だからさっさと行こうぜ、とのキルシュの言葉を遮るようにブルーベリーとレモンが割り込んだ。 「ところでソルトいた?」 「…いや、見かけなかったな」 「そっか。じゃあ探してくるね」 シュガーはゼン室の人間をブルーベリーに託し、教室を出る。 この後にキャンディが来るのだが、彼女に告白をしようとするキルシュが無自覚に振られ、ショックを受けることになり、それを聞いたシュガーとソルトが大笑いして、キルシュにデビルツインズというあだ名をつけられるのはまた違う話である。 CreationDate:2005.10.31 ModificationDate:2015.04.22 [ 1/16 ] [ 2/79 ] [Put a Bookmark] ← 戻る |